目指せ減量への道! 食事以外の一工夫編 猫の肥満についてVol.4  2008/12/27(Sat) 14:56
V.食事以外の一工夫

 減量は食事に気をつけるだけでなく、日常生活についてもいろいろ工夫してみるとより効果があがります。
 人間でも食事制限だけでは脂肪とともに筋肉も落ちてしまい、食事制限を止めたとたん太り始めるということがありますよね。愛猫がこんなことにならないように新しいおもちゃ・環境・習慣についていくつか考えてみましょう。

1.ご飯のあげ方〜ちょっと一手間かけましょう〜
 一気にお皿に一日分のご飯を山盛り、あるいはお皿の中身が無くなったら次の分をザラザラと入れている、ということはありませんか?
 肥満していない猫であればこのやり方でも自分の身体にあった適度なご飯しか食べないという自己調節機能が働きます。 しかし、肥満している猫ではこの調節機能が狂っている可能性があるので、フードのあげ方を人間がコントロールをしていかなければ、どんどん肥満に加速がついていくことがあります。
 時間的な余裕があれば、次のようにご飯のあげ方を変えてみてください。

A.少量頻回(1回の食事量を少なくし、何回かにわけて)の給餌をしましょう。
 お相撲さんの食事回数と逆に、一日のフードを少なくとも2回、できれば3回以上に分けてあげるようにします。このあげ方は満腹感をもたらすだけでなく、「フードを食べてそれを消化・吸収する」という運動をこまめに行うことになり、カロリーをより消費することができます。つまり食べることでカロリーがある程度消費されるため、回数をわければそれだけカロリー消費される量が増えるということになるのです。これは食事性産熱効果と呼ばれています。

B.一粒ずつあるいは一口ずつフードをあげてみましょう。
 ドライフードなら一粒ずつ手に持って、缶詰ならスプーンで一口分ずつあげていきます。私が愛猫に時々やっている方法ですが、一粒あげ、少し離れた場所でまた一粒、あるいは少し高い場所にフードをかかげて前足で取らせたり、やや上体を伸ばさせたりします。
 この方法では、一回の給餌に時間をかけることができ、かつ、フードを食べるのに運動が必要となるので、満腹感と消費カロリーの増加をもたらすことができます。
 同時にフードをあげることや愛猫自身に費やす時間が増えるので『ご飯をあげた』、『かまってあげることができた!』という飼い主自身の満足感も(^^ゞ。
 ただ、これは手間も時間もかかるので、毎回できるわけではなく忙しい時は計算したフード量をお皿に盛るだけ、ということもよくあります。
 やらないよりやった方が良い、という大雑把な方法ですが、時間と体力に余裕がある時には、チャレンジしてみてください。


2.愛猫と一緒に遊ぶ時間、触れ合う時間を増やしましょう。

 寂しい・退屈という感情を時々感じているかどうかは、猫がお話してくれないので実際のところはわかりませんが、愛猫の様子をみていて、寂しそう、あるいは、退屈しているのかな、と推測できる場合があるものです。
 寂しさや退屈さを紛らわすためについつい食事の量が増えるということは人間ではよく知られていることかもしれませんが、実は猫でもよくあることなのです。
 もし、あなたの愛猫が肥満であり、ご飯をねだって困る、とお考えになっておられるのであれば、ご飯をねだってきたように見えた時に遊んだり、マッサージしたり、ブラッシングしたりしてみてください。
 ほんの5分でも10分でもいいのです。愛猫から近寄ってきた時こそ愛猫と触れ合う時間と考え、すぐにご飯を与えるのではなく、遊んだり触れ合ったりする愛情と時間を与えましょう。
 特にブラッシングやマッサージは愛猫をくつろがせ、ストレス(寂しさからくるストレス?退屈というストレス?もしかしたらお腹が減ったというストレスかもしれません?!)を減らし、毛並みを艶やかにしてくれます。その上、喉をゴロゴロとならしてくれる姿やその音が日々に疲れた飼い主の気持ちをも癒してくれるかもしれません\(^o^)/。


3.新たなおもちゃを探して、あるいは、手作りしてみましょう。 

 猫のおもちゃ、猫が気を引かれるおもちゃの特徴をご存知ですか?

 ・素早く、予測のつかない動きをするもの=猫じゃらしや紐の組み合わせ、など
 ・猫にとっての獲物サイズ=大きさ、体積が各猫の頭の半分以下のもの!
 ・高周波の音をだすもの=紙やアルミホイルを丸めたもの、など
 ・猫の気の引かれる匂いのするもの=キャットニップ、マタタビ、など
 ・フードがでてくるもの=犬用のコングなどに近いもの
 ペットショップなどへ行くと様々なおもちゃがあって目移りしてしまいますね。愛猫は高価なおもちゃで全然遊んでくれないこともあれば、ただの包装用の紐、クチャッとまるめたアルミホイルに狂喜乱舞することもあります。

 愛猫それぞれのおもちゃの好みを探し、時に手作りしてみては如何でしょうか?
 愛猫のブラッシングをした時に取れた毛をくるくると掌でまとめて硬い毛玉をつくってみると意外に好まれることがあります。また、これにゴム紐をつけて、棒の先端に結んで動かすと、まさに狂喜乱舞になることも(-^〇^-)。
 私の愛猫2匹はそれぞれおもちゃの好みが違いますが、二匹とも毛玉ボールを作ると、それがどこかの隙間に潜り込んで見えなくなってしまうまで夢中で遊んでいます。犬のように、咥えて足もとに運んで『取ってこい遊び』を延々と相手にさせられることも(*_*;。
 どのような種類のものであれ、お気に入りのおもちゃが見つかり、それで遊ぶようになれば、運動量が増えるので減量はしやすくなります。
 是非、愛猫のお気にのおもちゃを探してあげて下さい。
 

4.運動ができる環境を作ってみましょう。

 爪とぎは猫の本能です。前足でせっせと爪を研ぐ姿をみていると結構運動しているように見えますね。家の中に複数の爪とぎスペースを作ってあげると運動の機会が増えるかもしれません。
 また、猫は2次元的な運動よりは3次元的な運動を好み、隠れて何かを狙うことができる場所、安心して眠れる場所を好むものです。
 猫がそっと隠れることができる場所をつくり、そこから見える位置でおもちゃを動かしてあげると猫がそそられ遊ぶ機会が増えてきます。
 家の中にキャットタワーあるいはそれに類似したものを作ってあげるのも良いでしょう。昇り降りをすることで運動量が増えていきます。
 ただし、肥満していると低い所しか昇れないので、それを考慮して高さを調節してあげましょう。肥満が解消されるに従ってどんどん高い所に昇ることができるようになるので、『どこまで昇れるようになるのか?』を日々見ているのも減量の楽しみの一つかもしれません。
 階段の各所やテーブルの上など愛猫のギリギリ昇れるところにフードをそっと置いておくと、これを食べるため、一所懸命になって階段やテーブルに昇ろうとしてカロリーを消費してくれることがあります。このようなことがお嫌でない方は試してみてください。
 いろいろな運動の後は、安心して眠れることができる快適な場所、リラックス場所が必要です。
 静かで、誰にも邪魔されない場所に愛猫の好きなクッションや布を置いて、お昼寝場所を作ってあげましょう。
 よく食べ、よく運動し、十分にリラックスして眠ることは減量中の健康状態を良いものとするためにとっても大切なものです。


5.日々運動したがらない猫は、関節疾患!?
 猫の関節炎はヒトやイヌより知られていませんが、実は結構あります。
 身体を日々支え、段差を昇り降りし、時には大きなジャンプの衝撃に耐えている関節は、日々擦り減って行きます。
健康な猫・肥満していない猫でも、加齢に伴いどうしてもある程度の骨や関節の変形(その状態の通りの病名、変形性骨関節症)が起ってきます。
 まして、肥満している場合には日々の負担が肥満してない場合に比べて数倍の荷重が膝や肘といった関節にかかり、関節の変形がおこり易くなってしまっています。
 日々運動したがらない猫や起きぬけに動きが鈍い猫は変形性骨関節症の疑いがあります。
 もし変形性骨関節症に罹患していたら、治療の意味も含めての減量や症状に応じての運動が必要となりますので、かかりつけの動物病院での診察を受けることが勧められます。



 肥満について長々と語ってしまいましたが、きっとこれ以外にも愛猫にあった工夫はどんどん出てくるかも知れません。愛猫のためにいろいろ挑戦してみてください。
 困った時にはかかりつけの動物病院にご相談されるとアドバイスが得られますし、愛猫が病院嫌いなら病院に慣れるきっかけになることも。

 減量を目指す場合、まさしく『継続は力なり』です。
 継続できるよう、無理せず気長に実践していきましょう。

 途中で挫折しても、減量はまたやり直すことができます。リバウンドに気をつけつつも、気楽に気長にできる範囲でできることをやっていきましょう。


  目指せ減量への道!食事編 猫の肥満について Vol.3  2008/11/15(Sat) 13:47
 前回は愛猫にとって必要な一日のカロリーを計算して見ました。次は、減量の時どんな食事をどんな風に愛猫に与えたら良いかについてお話していきます。


U.食事について

1. 市販の減量用フードを利用しましょう。
 
 減量用のフードがいろいろ販売されています。昔、自分自身が肥満だった頃はカロリー計算がそんなに煩雑ではないペットフードのようなものがあれば楽なのに・・・とうらやましかったものです。
 
減量用のキャットフードには、次のような利点があります。
 ・減量中に不足しがちなミネラルやビタミン類を強化している。
 ・胃腸が空になる時間を遅らせる(満腹感を持続させる)ため、繊維分が豊富に含まれている。
 ・減量中に筋肉まで痩せてしまうことを防ぐために十分な蛋白質が含まれている。
 ・フード中に含まれる脂肪分が制限されているため、1gあたりのカロリーが少なくなっている。
 ※ 脂肪は1gあたりのカロリーは炭水化物や蛋白質のそれに比べて約2倍もあり、かつ、食事中の脂肪は速やかに体脂肪へと変換される傾向にある。
 ・空気や水分、線維といったカロリーのほとんどないものが含まれ、食べる時の量をボリュームアップさせている。

 お手軽で、かつ、種類も多いペットフード、愛猫の年齢・体型・体調に合わせていろいろ選んでみましょう。
 ただし、市販されているフードの全てがあなたの愛猫の合うわけではなく、また、全てが合わないということもありません。
 愛猫の毛並みや口臭、便の状態、排尿状態といった食生活が早々に反映される点をチェックしながらいろいろ試してみるとよいでしょう。
 中々に減量がうまく行かない、合うフードがわからない、といった時にはかかりつけの動物病院の獣医師を含めたスタッフにご相談してみるのもひとつです。知識・経験に基づいて効果的なアドバイスがもらえるかもしれません。
 また、動物病院には病院でのみ処方できる減量用フードもあるので、こちらを試すのもよいかもしれませんね(^_-)-☆。


2.フードQ&A

Q1. 何故、今のフードのままではいけないの?

A1. 
 維持用フード(減量用や成長期用ではないもの)は上記にあげた減量に対する工夫がなされていません。このため、これを利用してカロリーを制限した場合ではフードの総重
量(かさ)が極端に減ってしまい、愛猫の飢餓感が増すことに…。しかも、身体に必要なビタミンやミネラルといった微量の栄養素が不足してしまうことにもなりかねません。
 フードの量が急に少なくなったり、栄養素が不足したりすると愛猫は不満を持つことが多く、意地汚いほどフードを求めたり、ねだったり、懇願したり、と様々な手段を駆使します。これは飼い主の方の根気だけで対処するには相当の覚悟が必要になります(@_@;)。
 それだけでなく、時に観葉植物(中には猫に有毒なものもあり!)を食べたり、ゴミ箱をあさってしまうことも。
逆に、維持用フードで量をあまり減らさずに減量しようとすると効果が中々あらわれず(例えば100g痩せるのに1ヶ月以上かかったりします)、飼い主の方が途中で減量をあきらめてしまうことがあります。
 これらのことを考えると減量用のフードで減量していくことがベストと言えるでしょう。


Q2.『おやつ』はあげちゃいけないの?
A2.
 人間にとっての『おやつ』本来の役割は食事と食事の間の空腹をなくすためのものですが、愛猫や愛犬にとっては、空腹を紛らわすだけでなく、ご褒美の一種であったり、飼い主とのコミュニケーションの一環であったりしています。
 このため、『是が非でもあげてはいけない』というわけではありません。
 ただし!!、カロリー計算をした上で、予定カロリー内の5%分までを『おやつ』として与えるようにしましょう。もちろん、その分フードの量は減らした方が理想的ではあります。

 また、別の考え方として、ご褒美やコミュニケーションの手段として『おやつ』というカロリーがあるものを用いるのではなく、「遊ぶ」「ブラッシング」「マッサージ」あるいは「またたび」といったカロリーを逆に消費するものやカロリーのないものに変えるという選択肢もあります。これらはかえって愛猫の減量を促すものであり、かつ、飼い主の方が愛猫の健康状態をチェックするにも有効なものであるため、『おやつ』のかわりに行ってみられることを是非お勧めいたします。
 

Q3.減量用フードを食べないのだけれど、どうしたらいい?

A3.
 見慣れない食事、初めての食感といったものに猫はとても用心深いものです。このようなことが無いように、子猫の時からいろいろな食感のものを試すようにしておくと良いものです。
 しかし、すでに成猫であれば、この手段は使えません。
 では、どうしたらいいのでしょうか?
 どんなに気難しい猫でも、お腹がどうしても減っていて、『絶対に別の食べ物がもらえない』となると実は意外と諦めて食べ始めることが(*_*;。このため、一つの方法として、飼い主の方がしっかりと覚悟を決め甘やかさない!!という決意が有効なことがあります。
 しかし、そんな愛猫を見ているとつい甘やかしたくなるのが人情かも…。
 決意が揺らぐような場合や気難しい猫の場合には非常にゆっくり食事の切り替えを行っていくことが勧められます。
 つまり、一気に減量量フードに全量切り替えるのではなく、以前のフードの量を『徐々に減らし』、新しいフードを『徐々に増やしていく』といいでしょう。
 この時の注意点としては、各フードを混ぜて同じお皿に入れるのではなく、別々のお皿にそれぞれ入れてあげることです。こうすると、『ちょっとつまみ食いしてみよう』、という気分になってくれて、新しいフードに次第に慣れてきます。
 但し、太りすぎていて、減量前の血液検査で肝臓の酵素数値に異常があった場合、あるいは食事を切り替えたら全く食べず元気がなくなったという場合は『肝リピドーシス』という病気になる可能性がありますので、このような猫は必ず主治医の指示のもとで減量するようにしましょう。

 日常生活の減量時ひと工夫については、次回12月末くらいに記載します。
 もし、前回の末尾文章を読んでくださっていた方がおられましたら、申し訳ありません!
 今回全部載せようとすると、あまりに長文すぎるので(A4で6p分)次回に回しました((+_+))
 

  目指せ、減量への道! 猫の肥満について Vol.2  2008/10/18(Sat) 14:53
 減量の第一歩は『愛猫が肥満である』と認識することです。
肥満は、Vol.1に記載されているような万病の元だけでなく、愛猫の生活の質を低下させてしまいます。もし、あなたの愛猫が肥満であるならば、肥満を少しでも解消するため家の中、愛猫との触れ合い、食事に対する工夫を無理のない範囲で気長にやってみませんか。

       〜減量を始める前に〜

1. 動物病院で健康診断を受けましょう。

 肥満になっている猫の多くは中年齢から高年齢です。この年齢にある猫は年に1〜2回の健康診断が推奨されています。
日頃の健康状態を客観的に調べることが目的の健康診断ですが、肥満の場合はその負担がかかっていないかどうか、かかっているならば、どこに負担があるのかを確認するためにも病院を受診してみましょう。

* にいあの愛猫も肥満…愛称は『米なす』『おおもちさん』『くろもっちゃん』です。
 肥満最盛期(!)の頃に関節のレントゲン検査をしてみるとしっかりと関節炎の所見がありました(;;)。医者の不養生ならぬ、獣医師のペット不養生です(>_<)。

2. 適正体重を想定し、何Kg減量するかの目標を設定しましょう。

 前回の記事に理想体型からの適正体重の決め方を記載しています。それをご参考になさって、愛猫のベスト体重を決め、何Kg減量するかを決めましょう。
 でも、わりと肥満している場合には目標減量体重をやや少なめに設定してみると良いかもしれません。これは、成果を早く得るためだけでなく、過度に頑張りすぎて愛猫の体を壊さないためにも大事なことです。

3. グラフ用紙と巻尺、体重計(可能であれば小児用)を用意し、成果を記録しましょう。

 身体に負担のないような減量計画は長期的なもの。このため、ついつい挫折しがちです(体験談 --;)。そんなことのないように、体重やお腹周りの記録を取ってグラフ化しておくと成果が目に見え、やる気がでてくる場合も。また、なかなか体重が減らない場合には原因を探したり、減量方法の見直しができたりすることにも繋がります。

*にいあの愛猫が減量に挫折したのは、にいあが忙しくて手抜きした時でした。愛猫の記録に飼い主の方ご自身のスケジュールなどを記載してみるのも良い方法です。

体重などの記録の取り方は以下をご参考にしてください。


          〜減量の記録方法〜
@ グラフ用紙(お手製でも、PCの表計算ソフトでも結構です)を2枚用意します。
A 1枚目には横軸に1週間隔の日付、縦軸に体重をとるようにします。
B 2枚目には横軸に1週間隔の日付、縦軸に胸囲と胴回りの計測値をとります。
※ 胸囲は前足の付け根周囲を、胴回りは後ろ足の付け根周囲を巻尺で計測します。

※ 成人用体重計は最小目盛りが100〜200g前後ですが、小児用は10〜20gです。 
 猫は減量をどれだけ厳しくしても1週間に100g前後しか減りませんので、小児用体重計が適しています。

D. 体重および胸囲、胴回りは減量を開始する1週間前と当日、その後1〜2週間隔で計測していきます。

※ 食事や排泄物の影響を少なくするため、必ず同じ時間帯に計測しましょう。また胸囲や胴回りはできるだけ同じ人が測定すると誤差が少なくなります。


4. 無理のない工夫、計画を立てましょう。

 減量には食事制限がつき物ですが、あまりに厳しい制限をしてしまうと、愛猫は『もっとごはんをちょうだい!』とあなたに向かって不満を訴え、哀願し、叫び、甘えてくることもあるでしょう。
そんな時、あなたのやる気はくじけてしまうかも知れません・・・(@_@;)。
くじけてリバウンドしては元も子もないので、ゆとりのある計画、工夫で継続していくようにしましょう。

猫は飼い主の心を写す鏡です。あなた自身にゆとりがあり、意思をしっかり持てば、きっと愛猫も諦め、次第に減量生活に慣れて行くはずです。

おまけ:家族で標語をつくってみませんか?
 愛猫の減量計画は家族の一致が不可欠です。家族内で話し合い、減量に対する標語を作ってお部屋の目に付く所に張っておくと過剰なフードを予防できるかもしれませんよ。
 例えば・・・『ちょっと待て!その一口が肥満道』『おやつより愛情確認・猫じゃらし』などなど、如何でしょうか?


減量を始めましょう
T.カロリーについて
 なぜ愛猫が太ったか?それは『愛猫の消費するエネルギー量』を上回るエネルギーを愛猫が食べているからです。
『愛猫が消費するエネルギー量』<『愛猫が摂取するエネルギー量』 ⇒ 『肥満』
言い換えると愛猫が食べているカロリー量を十分に消費するくらいの運動をしていない、ということです。
減量するためには、摂取エネルギー量を増やすか、消費エネルギー量を減らすか、あるいは両方とも行うか、となります。

 散歩に連れ出すことのない完全室内飼育の場合では、消費エネルギー量を減らすのは、なかなか困難です。特に関節炎を起こしているような猫では運動をとても嫌います。
 このため、猫の場合、減量時に効果が得やすいのは摂取カロリーを減らすこと、すなわち、減量する時に食べても良いカロリー量を計算し、その量を与えるようにすることです。
 
 では、次に愛猫にとって食べても良いカロリー量【減量のために必要なカロリー量】を計算していきましょう。


1.愛猫の一日に必要なカロリーは?
 猫の一日に必要なカロリーは、その猫の運動量、体脂肪以外の体重、中性化(避妊・去勢)の有無などによって変わってきます。
 少し手間ですが、猫の必要カロリーの計算式があるのでそれを使って計算してみましょう。

Step A. 安静時エネルギー要求量(RER)を求める
まず、安静にしている状態で必要なエネルギー量を計算していきます。これは二通りの計算式があります。使いやすいほうを使用してください。

 RER=70+(体重Kg)×30Kcal
 
 RER=[(体重Kg)を0.75乗]Kcal

※ 適正体重の猫であれば、いつも計っている体重どおりの数値を( )内にいれて計算するのですが、肥満となっている猫では理想体重で計算します。

例)理想体型=適正体重(BCS3)の猫アルファ、体重4Kgの場合
 RER=70+(4)×30=190Kcal

  現体重が7Kg(BCS4〜5くらい)で理想体重が5Kgの猫ベータの場合ですと
 RER=70+(5)×30=220Kcal


 減量豆知識〜脂肪維持にはエネルギーがいらない?!〜
 体脂肪は筋肉や内臓と違って、運動をしない組織です。このため、体脂肪の維持にはほとんどエネルギーを消費しません。(肥っていても消費エネルギー量は痩せている猫とあまり変わらないか、逆に太っているゆえ動かず消費エネルギーが少なくなってしまうことも)。
 つまり、身体に必要なエネルギー量(カロリー)は余分な体脂肪を除いた体重で計算する必要があります。


Step B.日常的な活動を行う場合のエネルギー要求量を求める
 次にAで求めたRERを使って普通の日常活動を行う[安静にしていない]猫が一日に必要なエネルギー量を計算していきます。

 一日のエネルギー要求量(DER)=RER×(1.2〜1.4)Kcal

例)体重4Kgの猫、アルファの場合
 DER=190×(1.2〜1.4)=228〜266Kcal
  体重7Kgの肥満猫、ベータの理想体重で計算した場合
 DER=220×(1.2〜1.4)=264〜308Kcal


Step C.減量をする場合のエネルギー要求量(一日に食べても良いカロリー量)を求める

 ペットの間では人間と同様に肥満が問題となっているため、こんな時の計算式がちゃんとあります。これは、Step Aで求めたRERを使って計算します。

 減量時のエネルギー要求量=RER×(0.8〜1.0)Kcal

例)肥満猫ベータ(RER=220Kcal)の場合
 減量時のエネルギー要求量=220×(0.8〜1.0)
                =176〜220Kcal
つまり、肥満猫ベータの場合、
 1日に与えるカロリーは176〜220Kcal以内となります。


※ 計算式で求められた数値はあくまでも目安でしかありません。このため、猫それぞれにあったカロリーをさじ加減していく必要があります。

 例えば、肥満猫ベータが活発な猫であれば、減量時に先の数値の上限(220Kcal)いっぱいまでが体に必要かもしれません。しかし、肥満猫ベータが運動嫌いでお昼寝が大好きなら下限(176Kcal)、あるいは、これ以下にする必要があるかもしれません。
 このカロリー量のさじ加減は愛猫の体重が増えていくか減っていくか、あるいは変化がないかで見極めていきます。変化がないか、増えていくようであれば、少しずつ減らしていくと良いですし、減っていく場合には減りすぎないように調節していきます。
 
 おまけ〜今は理想的な体型の子であっても・・・〜
今あげている食事の総カロリー量が適正かどうかを確認しておきましょう。
 一日にあげているフードやおやつ全部を合わせたカロリー量を計算して、それをBで求めた愛猫のDERと比べてみてください。もしも、DERより明らかに多かったのであればそれを見直していかないと、あなたの愛猫は肥満道へ一歩前足を踏み出すかもしれません。

 おまけ:計算するのが苦手な場合
 ペットフードを作っている会社のホームページにはカロリーの自動計算ソフトが入っていることもあります。
 計算するのがめんどくさい時、苦手な時にはこれを利用するという手もあります(^_-)-☆


2.減量計画を立てましょう
 愛猫に必要なカロリー計算はできましたか?次はどれくらい時間をかけて減量をしていくか計画を立てていきます。
 猫の減量、人もそうですが急激な減量はリバウンドをもたらすだけでなく、大切な筋肉が減ってしまったり、内臓がダメージを受けたりと身体に負担をかけてしまいます。特に肥満が重度な場合に過激が食事制限をすると肝臓が壊れてしまうこと(脂肪肝になること)があるます。このため、時間をかけ、愛猫の体調やご機嫌具合をみながら行っていきましょう。


A.減量にかける期間を決めましょう。
 獣医師の指導の下で行う場合、推奨されている期間は4~6ヶ月というものです。(この期間中、猫は月に1~2回は体重測定を兼ねて健康診断を受け、時に血液検査も行います。)
 家庭で減量するときにはこの期間と同じくらいではなく、できればもっと時間をかけて減量するようにしする体への負担が少なくて済みます。
可能であれば6ヶ月以上をかけて目標体重になるようにしましょう。


B.1週間毎の予定減量体重を計算します。
1 週間の減量体重は現体重の0.5〜1.5%程度(体重7Kgの猫なら35〜105g程度)にしますが、もっと少なくても構いません。
 これ以上の速さで体重が減り始めたときには身体に負担がかかる恐れがありますので、食事量を増やすなどして注意しましょう。
 予想減量体重(最初の体重の0.5〜1.5%)の推移を赤ペンでグラフに記入し、目標としてみるのも良いでしょう。この際、最低減量体重のラインと最大減量体重のライン、そしてグラフの枠線で三角形ができるはずです。
 愛猫の体重の推移がこの三角形の中に納まって、徐々に減っていることが理想的です。



C.目標をまとめてみましょう。
 あなたの愛猫の減量計画目標をまとめ、グラフと一緒に壁にはっておくと家族で協力し合うこともできますね。次の項目で目標をまとめてみてください。

 1.現在の体重     (  )〜(  )Kg
 2.適正体重     (  )〜(  )Kg
 3.目標体重     (  )〜(  )Kg
※最初のうちは目標体重が適正体重より少し重めでもかまいません。

カロリー計算
 1. 適正体重 ( )〜(  )Kg
 2. 適正体重のRER ( )〜(  )Kcal
 3. 減量時のカロリー ( )〜(  )Kcal
※ 減量時のカロリーは最初の1〜2週間はRER×1.0で計算し、減量状態に合わせて徐々に減らすと食事量の少なさに慣れていくことがあります。


4. 1週間あたりの目標減量体重 (  )〜(  )g/週
   ※ 現在の体重×0.5〜1.5%で算出します
例)体重7Kgの場合 
  7000g×0.005〜0.015=35〜105g/週となります


5. 推定減量期間 
(3.の減量重量を7.の目標減量体重で割ると、減量に要する予定期間を算出することができます。)
   最短 (     )週
   最長 (     )週
例)体重7Kgの猫を2Kg(2000g)減量させようと思った場合
      2000g÷(35〜105g)≒57〜19
推定減量期間 最短  19 週 (約5ヶ月)
       最長  57 週 (約14ヶ月)


 与えるフードやおやつの種類とそれぞれのカロリーを記入しておくと、何をどれくらいまでなら一日に与えられるかわかってきます。

 フード・おやつの種類1.[      ]
             (     )Kcal/100g
 フード・おやつの種類2.[      ]
             (     )Kcal/100g
 フード・おやつの種類3..[    ]
             (     )Kcal/100g

 食事を制限せずに、『運動量を増やすことで痩せさせる』には毎日2回20分以上の連続的な運動が必要です。が、猫では人間や犬と違ってあまり散歩しないのでこれは難しい場合があります。
特に、肥満している猫では、肥満していない猫に比べて、関節が痛くなっていたり、体が重いから更に動きたがらなかったりという場合があり、運動量を増やすことはさらに困難なことも。
このため、動かないからあまり遊ばない、遊ばないから楽しみはご飯だけ、という悪循環から解放するために、まず食事制限で少しでも減量し、身体を軽くしてあげましょう。関節炎などがなければ、減量に従って以前の活発さが戻ってくるはずです。


★減量での注意点★
・少しでも異常がみられたら動物病院へ行きましょう。
 動物病院では減量用の特殊な食事(処方食)を取り扱っています。もしこれを利用する場合には必ず主治医とよく相談して減量計画をたて、その指示のもとで食べさせましょう。

 次回は食事の種類と日常生活上のちょっとした工夫についてお話ししていきます。


  猫の肥満について Vol.1  2008/09/21(Sun) 16:02
あなたの愛猫は肥満ですか?

 先進諸国の中で飼育されている猫の少なくとも20〜40%は肥満であると言われています。また、この数値は近年増加傾向にあります。
 あなたの愛猫は肥満ですか?適正体重ですか?それとも痩せすぎ?
 それを知るために、ちょっと肥満について、そして、愛猫がどのような状態か、について考えてみましょう。

 ちなみに、肥満は万病のもと、肥満していると罹患する危険性が非常に高くなる疾患を知っておきましょう。

序:肥満していると罹患する危険性が非常に高い疾患
 @ 糖尿病
 A 肝リピドーシス
 B 関節炎ないし他の骨疾患
 C 下部尿路系疾患
 D 呼吸困難
 E 心不全
 F 腎疾患
 G 非アレルギー性の皮膚疾患
 H 麻酔に伴う問題
 I 手術の合併症
 J 腫瘍


1. 肥満とは

 『体重が重い=肥満』と考えがちですが、科学的には体重が重いからといっても肥満とはなりません。例をあげてみると、筋肉ムキムキの体操選手の体重は同じ身長の人に比べて重いことが多いものですが、それを指して肥満という人はいないのと同じです。

 肥満とは『体内の脂肪貯蔵部位(皮下や大網)への過剰な脂肪の蓄積であり、その個体の理想的な生理学的体重を15〜20%以上越えるような状態』と定義されています。
 つまり、理想的な体重が5 Kgの猫に皮下脂肪や内臓脂肪がついて、その体重が5.75〜6kgとなってしまうと肥満ということになります。


2. 理想体重(適正な体重)とは

 「理想的な体重と言われても、うちの子は純血種ではないし…どれくらいが理想体重かわからない」と言われる方もおられるでしょう。しかし、いわゆる平均体重と理想体重は全く異なったものなのです。
 純血種の平均体重を見てみると、猫種ごとでも1〜2Kg のばらつきはあるもの。1〜2Kgくらい、と思われるかもしれませんが、人間の体重に換算してみると10〜20Kg以上のばらつきがあることになります。愛猫が純血種で、純血種としての平均体重の範囲内に含まれているから「うちの子は大丈夫」、と安心していても、実は肥満となっている猫がいるかもしれません。

 理想体重は愛猫の骨格の大きさによって異なります。骨格が大きめならば、当然理想体重はそれに応じて猫の平均的な体重よりも重くなりますし、反対に骨格が小さめであるならば、軽くなります。
 つまり、理想体重とは骨格に応じた過不足のない体重のことになります。


 では、理想体重とはどうやって判定したら良いのでしょうか?

 人間では体重計に体脂肪計、Body Mass Index(BMI)、さらには腹部周囲径と様々に理想体重の判定方法があります。

 猫ではBCS、あるいは、Feline Body Mass Index(FBMI)による判定方法しか現在の所はありませんが、これでも十分に体型や痩せている・理想体重・肥満の判断を行うことができます。
 *犬用の体脂肪計(株式会社;花王)が開発されたので、いつの日か猫用の体脂肪計もできるかもしれません。


3. Body Condition Score(BCS)でみる体型

 手軽に見た目と触った感じでわかる猫の体型の判別方法があります。
 これはBody Condition Score(BCS)といわれるもので、次の2点を評価し、体型から体重の過不足を判定するものです。これを用いて肥満を確認することもできます。

 @ 猫の姿を真横からと真上から見たときのシルエット
 A 骨格の突起部分(肋骨や骨盤)が体を優しく撫でた時の触感

注:BCSは本来9段階に分けられていますが、細かすぎるため、5段階に分ける場合もあります。今回は5段階に分けた場合を表記しています。

注:これはわりと主観的な評価方法であるため、もし体重を減らそう、あるいは、増やそうとしている時には毎回同じ人がチェックしていくと、前回との違いがわかりやすくなるでしょう。
 客観的にするためには写真を2週に1回、あるいは4週に1回撮影しておくと良いかもしれません。立っている姿での上からと横からの写真、座っている姿の後ろからの写真がお勧めです。



BCS1:重度の削痩(痩せすぎ…理想体重より20%前後少なくなっています)
 横から見ると…腹部ラインが急な角度で足の付け根に向かっている
 上から見ると…カーブの急な砂時計のような形
 触ってみると…皮下脂肪がほとんどないため、背骨や骨盤、肋骨などの骨が容易に触れる(触ると明らかにゴツゴツとした感じがします)


BCS2:体重不足(痩せ気味…理想体重より10%前後少なくなっています)
 横から見ると…腹部ラインがやや急な角度で足の付け根に向かっている
 上から見ると…砂時計のような形であると明らかにわかる
 触ってみると…皮下脂肪がわずかにあるが、背骨や骨盤、肋骨などの骨に触れることができる


BCS3:理想体型≒理想体重(標準)
 横から見ると…腹部ラインがゆるやかな角度で足の付け根に向かっている
 上から見ると…均整のとれたウェストラインが観察される
 触ってみると…皮下脂肪が薄く骨を覆っているが、背骨や骨盤、肋骨などの骨が確認できる(ん、骨が触れるな、という感じがします)
※このような体型の時の体重が猫それぞれの理想体重となります。


BCS4:体重過剰(太っている…理想体重より10%前後増えています)
 横から見ると…腹部ラインが床と平行か、やや丸みを帯びた角度で足の付け根に向かっている。腹部に脂肪の塊が少しぶらぶらし、走ると左右に少し揺れる。
 上から見ると…ウェストラインが観察されず、背中がやや広く見える
  (座った姿は普通のお茄子のような形にみえます)
 触ってみると…皮下脂肪が骨を覆っていて肋骨に触れることが難しいが、背骨や骨盤はなんとか触れることができる(薄手の毛布を重ねて触っているような感じがします)


BCS5:過肥満(太りすぎ…理想体重より20%前後増えています)
 横から見ると…著しい脂肪によって腹部ラインが垂れ下がっている。走ると明らかにおなかの脂肪が左右にプラプラ揺れる。場合によっては揺れる余地もないくらいお腹がパンパンに張っていることも(;一_ー)
 上から見ると…ウィストはどこ(?)というくらい分からず、背中が著しく広く見える
(座った姿はまるで米茄子のような形)
 触ってみると…皮下脂肪が厚く骨を覆っているため、肋骨も背骨も骨盤も非常にわかりにくい.

※BCS5までいくと、顔や四肢にも脂肪がついていることがあります
 △ ▲
( ^)o(^ )

 上記を簡単にまとめますと、お腹に脂肪がついているか、肋骨の感触があるかどうかが肥満の分かれ目となっています。
 太ってくると、小走りになった時に脇の下の所までタプタプと波打ってしまいます。見ていると、とても愛らしく可愛いものなのですが・・・


 BCS1の状態の猫は、明らかに病的な状態であり、その病態に応じた治療・食事療法が必要となります。このような猫は一度動物病院で診察をお受けになることをお勧めいたします。

 BCS2は人間でいうならば、モデルのような体型かもしれません。スリムで見た目は素敵かもしれません。しかし、健康のためには、できることならBCS3に近い状態を保てるようにしたいものです。

 BCS5までいっている猫は意外に少なく、どちらかというと肥満と言われている猫のほとんどがBCS4の状態かBCS5へ向かう途中段階にあるのではないでしょうか。
 しかし、このBCS4の状態ではすでに肥満に関連しての障害が見られることが多いものです。特に高齢では関節炎が多く認められます。


 さてさて、ここまでお読み下さった飼い主の方、愛猫の体型は如何でしたでしょうか?

 体重を測って、体型から後どれくらい痩せさせたらよいかを計算してみましょう。
*例えば、BCS5で体重が8Kgの猫の場合、理想体重より20%前後(あるいはそれ以上かもしれませんが)多いことになりますから1.4〜1.6Kg 減らすことを目標とするとよいでしょう。

 愛猫の減量をしようと思う場合は、愛猫の現在の状況をしっかりと認識し、記録を取る必要があります。
 もし、この記事をみて、愛猫の減量をされようかと思ったかたは、写真も貼れるようなダイエット記録日誌を用意し、BCSと現在の体重、そして目標体重を記入してください。

 次回は具体的な減量対策について書いていきたいと思います。

  猫にお水を飲んでもらう工夫:にぃあバージョン  2008/04/08(Tue) 15:54
 猫は腎臓での尿濃縮機能(おしっこを濃く作る力)が元来強く、お水を少量しか飲まなくても効率よく身体の老廃物を排泄しています。
 しかし、この機能のためか、体力温存型の暮らし(眠っている・丸まっていることが多いですよね)のためか、イヌに比べてあまりお水を沢山は飲んでくれません。お水を沢山飲まないと尿は濃くなるだけでなく、長時間膀胱の中にたまってしまうことになります。
 これは、健康ならば問題はないのですが、何かストレスがかかってしまった・免疫系が低下するウイルス(例、FIV)にかかってしまった・体質的素因で泌尿器系の結晶・結石ができやすい、といったことがあれば、膀胱の中に尿がずっと溜まっていると、尿中の毒素が膀胱粘膜を障害したり、外部から侵入してきた細菌が尿中で増殖したり、結晶が形成されやすくなったりし、これらのものが膀胱粘膜を傷つけてしまったりします。
 そうなると、間質性膀胱炎や細菌性膀胱炎、結晶・結石による膀胱炎や尿道炎を起こしてしやすくなってしまうことがあります。
 
 言い換えると、普段から猫にできるだけお水を飲ませ、せめて1日に2〜3回排尿できるようにすることが、膀胱炎の予防やすでに膀胱炎を起こしている場合であればその治癒促進に繋がる、ということになります。

 しかし、残念ながらイヌほどは自主的・活発に動かない猫では、放っておくとそれほどお水は飲みません。これが膀胱炎を患っている猫と暮らしている人々の悩みとなることもよくあります。
 古今東西、同じように悩む人はいるもので、『愛猫のお水を飲む量が増えれば』という工夫が色々考えられています。その幾つかご紹介しましょう。


1. お水の器

@ 器の幅、猫の顔より広いもの
 広ければ広いほど猫は好んでそこから飲むようです。小さな器ではなく大き目の器でお水をあげてみると良いかもしれません。ただし猫の中にはマグカップやグラスに前肢を突っ込んでお水を舐めるのが好き!というツワモノも。

A 器にも好き嫌いがあることも
 様々な器素材がありますが、その素材に対する好みが猫それぞれであるようです。ただ、多くの猫は陶器製を好むようなので一度お試し下さい。

B 飲みやすい高さもちょっと気に留めて
 猫も肩こり、腰痛を持っていることがありますし、年をとれば節々が痛くなることもあります。愛猫の体つきに応じて、あまり低すぎもせず、高すぎもしない高さに器を置いてあげると水を飲みやすくなることがあります。


2. 器の設置場所

@ 静かな場所が飲みやすい
 人があまり行き来しない場所やちょっと奥まった場所は猫自身が好きな場所です。そんな所にお水を置いておくと、通りすがりに、ちょっと飲むということがあります。寝室内など猫がよく居る部屋に、そして『猫の通り道のちょっと横手』に置いておくと行き来の時に飲んでくれます。

A ご飯の横にももちろん置いて
 @の場所だけでなく、普段ご飯をあげている場所にもお水を置いて、ご飯を食べた後、すぐに飲めるようにしておきましょう。

B 猫の数以上の器を各猫のお気に入りの場所に
 トイレの数もそうなのですが、最低でも一緒に暮らしている猫の数だけお水の器を用意してあげ、個々猫専用(ただし、相性がよければ共有も可)にしてあげるとリラックスしやすく、お水も良く飲んでくれます。猫たちやヒトの活動の邪魔にならない場所にそっと置いておいてあげましょう。(でないと、蹴飛ばして水浸しになることが(>ω<))


3. 運動・代謝促進

@ 1回5分、日に数回遊んであげよう
 運動したら、猫といえども喉は渇くので結構お水を飲んでくれます。
遊びやすい猫であれば、猫じゃらしや紐など活発に動けるおもちゃで一緒に遊んであげましょう。ほんの数分、あるいはTVを見ている時、コマーシャルの間でもちょちょっと遊んであげると減量にもなりますよ。

A 新陳代謝を促すマッサージ・ブラッシング
 猫の中には遊びはじめのタメが長く・・・猫じゃらしを振るヒトの腕が痛くなってしまうことがありませんか?そんな猫では遊ぶ代わりに血行を良くし、結果として新陳代謝を促すマッサージやストレッチ、ブラッシングなどがお勧めです。
 にぃあの愛猫は名前を呼んでも来ないのですが、ブラシを見せると飛んでくるくらいにブラッシングが大好きですし、マッサージやストレッチもして欲しい時にはヒトの前にきて背中を見せたり、「次はここだよ」と向きを変えて要求するくらいです。そして、存分にしてもらった後はご飯を食べ、お水を飲み、トイレに行き、ウニャッと鳴いてベッドに直行です。ちなみにその子は泌尿器系疾患にはかかったことがありません。

B 3次元の遊び場所を確保
 猫は立体的に移動する動物なので、平面だけで動くより何か高いものに乗ることが大好きなもの。そんな子達のためにキャットタワーや乗っても良い家具を設置してあげると、運動量が増え、結果としてお水をよく飲むようになります。
 また、そんなタワーや家具の上に1粒2粒ドライフードやトリーツを小皿に入れて載せておくと、猫へのサプライズになることもo(^▽^)o


4. その他の工夫

@ お水はこまめに交換を
 お水は日に最低でも2回程度交換してあげましょう。近くに猫にとって毒ではない観葉植物を置いてあげると、残り水は無駄になりません(エコですね。でも根腐れしないようご注意を)。

A 流れる水が好きな猫・お風呂の水が好きな猫
 水道の蛇口から流れる水が好き、という猫もいます。ヒトが水道を使用するときにちょっと飲ませてみてみては。また、最近では流れるお水を作り出す猫用食器も販売されていますね。
 お風呂のお水、特にタイルやたらいのお水が好きな猫のために、お風呂上りに愛猫専用のたらいを用意しお水を張ってあげると良いかもしれませんね。
 
B 水の温度に一工夫
 ちょっと肌寒い日は人肌程度のぬるま湯を用意してあげるとこまめに飲んでくれることがあります。
 また、水だけでなく、室温もちょっと暖かめにしておくと冬場は特に飲水量が増えますよ。

 上記以外にも色々な工夫があります。例えば、ウェットフードの方が良くお水を飲むからウェットに、牛乳なら良く飲むから牛乳をあげる、などなど。もし、『私はこんな工夫をしています』ということがありましたら、にぃあに教えて頂ければ幸いです。

 猫と暮らす時間は10年、20年の長さになることがあります。そんな時間を義務に追いまくられて暮らすより、できることから始め、できないことで必要がそれほどなければ無理をせず、それなりに工夫していくことを楽しめればヒトも猫も一緒に幸せになっていけることが多いかもしれません。あれもこれもと全部をいっぺんにするのではなく、今無理なくできることから始め、負担なく続けられることを続け、予定を立てることを楽しんでいかれますように。

 2008/04/08
                にぃあ

  雄犬の去勢:メリット&デメリット  2006/06/05(Mon) 15:04
 以前から何度か去勢手術のメリット・デメリットについてご質問を頂いておりましたが、一つ一つ答えていくには、時間的な余裕もなく、過去ログをご参考にしてくださいと答えておりました(申し訳ありませんm(_ _)m)。
 が、ここしばらく去勢手術をお受けになるかどうかお悩みメールを続けて頂きましたので、これを機会に今回『雄犬の去勢』についてのメリット・デメリットをまとめてみました。   
下記したものは現在言われている一般的なメリット・デメリットであり、各犬ごと・家庭ごとで別のメリットやデメリットがでてくる可能性もあります。また、今後の獣医療の発展にともなって、一部変わってくる可能性もありますこと、どうぞご了承ください。



 メリット
@ 精巣を除去するため、精巣の疾患の心配が無くなる
A 性ホルモンが関与あるいは増悪因子となる疾患の罹患率が低下する
 例:会陰ヘルニア・前立腺炎や前立腺腫瘍などの前立腺疾患・肛門周囲腺の腫瘍など
B 雄に多い縄張り意識やそこからの攻撃性が低下する
C 放浪癖がある場合、低下する
D マウンティング行動や少量ずつの排尿(マーキング)が低下する
E 去勢反応性皮膚疾患(??)
 注意!
 低下すると記載したものは、完全になくなるわけではありません。
特にB〜Dのような行動面に関しては年齢を重ねている犬の場合、すでに習慣となってしまっていて、去勢手術だけでは改善が難しい場合もあります。
 このような場合行動学的な修正をしていくことである程度改善される事があります。
 Eは、脱毛を起こす疾患で、去勢により治癒するものです。が、去勢していない全ての雄犬がこの病気になるわけではなく、遺伝などが関与しているのではと考えられています。

 デメリット
@ 100%安全な手術・麻酔というものはない
※ 安全な手術・麻酔であるためには、獣医師の技術も大切ですが、それと同等、あるいはそれ以上に各個体の健康状態が関わってきます。
 手術前には、術前の検査・健康診断をできるだけ受けるようにしましょう。
 
A 肥満(?)+肥満が関与する病気
 ?マークがあるように、全ての個体が去勢手術後に肥満するわけではありません。去勢手術後には、体の必要カロリーが低下し、また活動量も去勢前に比べて手低下してしまいます。このため、それに応じた食事内容に変更し、かつ運動量を増やすように工夫していく必要があります。これを怠ると肥満を生じる事になります。

B ホルモン反応性皮膚疾患(??)
 去勢によって起こるとは言い切れ無い疾患ですが、去勢している犬でみられることがあります。ただし、逆に去勢していない犬では『去勢反応性皮膚疾患』が起こる事もあり、それと同様に遺伝などが関与しているのではと考えられています。


  ワクチンについて  2004/06/29(Tue) 13:36
 久しぶりの所長雑記です。
 子犬や子猫がそろそろ初回ワクチンあるいは2回目、3回目のワクチンを接種する時期であり、専門学校でもこちらでもその手の質問が多く寄せられるために、先日、ワクチンについてのご質問があったのを機会に、その回答を一部改変して載せています。


 ワクチンについてですが、ワクチンは命にかかわる感染症の予防のためのものです。
 特に幼児期、あるいは老齢期に感染すると致死率が高い犬のパルボウィルスやジステンパーウィルスなど、猫の伝染性鼻気管炎ウィルス、猫汎白血球減少症ウィルスなどは子犬子猫にとって必須のワクチンと言えるでしょう。

 生後1〜2ヶ月以内といった早いうちからワクチンを接種するペットショップ、ブリーダーがありますが、普通の動物病院ではそんなに早い時期の接種は勧めていません。
 これに対して、「何故?」と思われる方も多いのではないでしょうか?


 ワクチンの早期接種は不活化ワクチンであれば別段悪いものではありません。弱毒ワクチンの場合、いくらそのウィルスの毒性が弱められているからといっても、危険性は0ではないために、抵抗力の少ない子犬や子猫には避けたいものですが・・・。
 
 通常、子犬や子猫は母親から主にミルクを通じて『移行抗体』と呼ばれる病原菌と戦うための抗体をもらっています。この移行抗体は母親のもっている抗体の量、また子犬、子猫が生後24時間以内にどれだけの母乳を接種したかによって、その移行抗体の有効な濃度を保てる期間が変わってきています。

 この移行抗体が有効濃度を保っている時期にワクチンを接種しても、その抗体がワクチンに含まれている弱毒化した、あるいは不活化した病原菌を退治してしまい、ワクチンによる抗体の産生は行われなくなります。つまり、ワクチンを接種しても期待できる効果が発現しないのです。

 では、いつワクチンを接種すれば良いのか、を調べるためにこの移行抗体が有効な濃度にあるかどうかを血液検査で調べることができますが、採血をまずしなければいけないこと、またコストや検査時間がかかることから、あまり行われていません。

 代わりに、多くの子犬、子猫で移行抗体が有効濃度以下に達する時期を推定し、その時期にあわせてワクチンを接種するということが一般的に行われています。(人間の赤ちゃんの集団ワクチンみたいなものですね)
 この推定されている時期が生後2ヶ月前後なので、この時期から初回ワクチンを接種することが多いです。

 ペットショップでは多くが過密な状態、また不特定多数の人間が出入りし、衛生面での徹底的な管理が難しいとうこともあり、早め早めにワクチンを打っていますが、これらの一部は有効な抗体産生を促しますが、無効なものも一部あるでしょう。ただ、一部でも有効であれば、ペットショップとしては採算は取れるとしているのでしょうか。

 一般家庭では生後2ヶ月前後で第一回目のワクチンの接種が推奨されます。
 この時期はほとんどの子犬子猫へのワクチン接種が有効であるという可能性が高く、これによって特定の感染症を抑えることができます。
 しかし、少数の子犬子猫には移行抗体がまだ有効濃度にあるために、その効果が無効となってしまう可能性はありますが、無効となったとしても、移行抗体が十分な濃度あり、感染症を防ぐことができると考えられます。
 
 無効であった場合も考え、1ヵ月後に2回目の、そして時にさらに1ヵ月後に3回目のワクチン接種を打つこともあります。これは少数の子犬や子猫の中には生後90日以上も移行抗体が存在していることがあり、1回目、2回目ともに無効であるという可能性があるためです。

 また、初回のワクチンが有効であったとしても、それによる抗体の産生量が少なく、感染を起こしてしまうことがあります。
 これを防ぐために『ブースター効果』と呼ばれる初回ワクチン接種後に抗体産生量が少なくても、3週間以上開けて2回目のワクチンを接種することによって一気に抗体価が上昇する現象を利用します。このため、多くの動物病院で2回から3回の接種が推奨されています。
 ※ワクチンの種類によっては生後4ヶ月くらいまでは接種しないほうが良いものもあれば、生後6週齢頃からの接種が推奨されているものがあります。詳しくは主治医の先生にお尋ねください。
 ※初乳(生まれてから24時間以内の母乳)をほとんど飲んでいないのであれば、また母犬、母猫がワクチンの接種を受けていない、あるいは病原菌に感染したことがない場合には、生後4週齢頃からの接種が推奨されています。

 また、子犬や子猫の体の中で移行抗体がすでに有効濃度よりも低下し、初回ワクチンで免疫産生が行われたとしても、その抗体を産生するために、接種後1週間〜10日は比較的身体の抵抗力がさがりますし、この期間中は免疫力も十分ではないために、外へ行くことはまったく勧められていません。
 抱っこして、というのであってもワクチン接種していない犬や猫が多く闊歩する場所を避けていかれることが良いでしょう。
 また、できれば上記の理由から2回目のワクチン投与後、1週間以上たってからお散歩を行うようにすることが勧められます。
 ただ、この時期は犬は社会化期として様々な犬や人間と触れ合うことで、情緒面の安定した、またフレンドリーな犬に育つと言われています。

 親犬、そして兄弟がいるのであれば、それほど必要はないかもしれませんが、ワクチンを接種済みのフレンドリーな成犬と遊ばせてあげる機会を、自宅で作ることも良いでしょう。

 ※猫では必ずしもフレンドリーになるとは限りませんが、猫や人間とのふれあいを持っておいたほうが、将来猫の数を増やす場合や家族が増える場合に良い影響を持つと考えられています。


 文章が長くなりましたが、要約しますと次の2点です。
 2回目のワクチン接種から1週間以上たってからでしか、外への散歩は避けることが勧められます。
 自宅内、また自宅のお庭などよその犬や猫が入ってこない場所であれば、OKです。この時に犬に対してフレンドリーな成犬、成猫、あるいは同世代の子犬、子猫と遊ばせる機会を作ってみるのもよいでしょう。あるいは、車に乗せたりなど車外の風景を見せたりと新しい経験をたくさんさせておくと、将来新しい物事に出会ったときにおびえたり、過剰に興奮したりということが少なくなります。
 ※ただし、猫を外へ行かせる事は、病気の面、事故の面、また衛生上の面からあまり勧められません。

  1人?一匹?寂しさは?  2003/06/10(Tue) 23:20
人という字は二人の人間がいて、ヒトとなるのだ、とよく言われています。
皆さんは、それについてどう思われますか?
頼りあって生きているのならイヤだ、と私は思いますが…
共存して生きていくのならばいいなぁと思っています。

では、犬や猫は?
犬は本来群れを作る動物です。
猫は孤高の生き物と思われがちですが、実は犬よりも緩やかですが、群れのようなものを作って、その中で生きています。
もしも、猫、犬どちらでも単独で同居されている方がいらっしゃったら、そして、その人が仕事で家を開ける時間が多いのでしたら・・・経済的に、また、家庭事情的に可能であれば、同種の動物を家の中に入れてあげてくださったらなぁ、と願っています。
ヒトが1人では生きていけないように、動物も1人では寂しいのです。仕事で家を空け、愛ペットをひとりで過ごさせる時間の多い方、機会があれば、気の合う愛ペットをもうひとり、自宅に迎えてあげてください・・・・。
私事ですが、にいあの娘は最初独りでした・・・。家に戻ると寂しかったらしく、甘えん坊の甘ったれさんでした。
事情により、ふたりめを迎えた頃・・・私から少し距離を置いた生活をするようになりましたが、ふたり目の猫とらぶらぶな生活を送るようになりました。にいあはすこし、(いいえ、最初は後悔するくらい)寂しかったのですが・・・、今幸せにお互いに毛づくろいをしている子供たちをみると、にいあ本人も大変幸せです。。。。。
どうぞ、今は子猫が手元に来る機会も多い時期でもあります。
(にいあの専門学校の教え子達(卒業生)も今せっせと子猫の世話に必死だそうです。)
チャンスがあれば、その子たちの誰かを家に迎え入れてあげてください。
また、犬では特に、独りは寂しいのです。遊び友達を、そして愛ペットを増やしてあげてください。犬は独りでいるには、少し慣れない動物です。
※自宅に始終誰かがいるのであれば、問題はほとんどありません。その場合にはしつけをきちんとしつつ、愛情交換をしてあげてくださいね♪
以上がにいあの独断と偏見に満ちているかもしれない、経験談です(苦笑)

  マッサージ  2002/09/28(Sat) 14:33
 昨日、フォックス先生の猫のマッサージの本を読みました。
手近にいる、猫に左手で腕まくらをしながら、右手でマッサージの練習をしてました。
もともと、背中はよくマッサージをしていたのですが、他の部分(前足や後ろ足)のマッサージ方法もあり、やってみると意外に気持ちよさそうでしたよ。みなさんもご自分の愛ペットたちにしてあげてみては如何でしょうか?しっかり本に書いてある注意点をよんでから♪
 最後のページに気功マッサージというものが書かれていました。気功って皆さんご存知ですか?
 気功を学んでいる獣医師は身近に何人かいます。気功ですべての病気が治ることはないと思いますが、なかなか有用な気がします。
 西洋医学も東洋医学も方法こそ違え、生き物のもっている免疫力=『体を治そう』という力を助けるためのものです。気功もそんな感じがします(とっても、とっても私見ですが)。

 『手当て』という言葉がありますね。
これは手を当て、そこから気がでていることからきているのかもしれません。
 手の平には『労宮』というツボがあり、これは握り拳を作ったときに中指があたる部分です。この分から気が出るといわれています。
 小さな頃お腹が痛くなったり、頭が痛くなったりすると母親にその部分をなでてもらうと痛みが引いていく気がしませんでしたか?母親がいつのまにか気を当てて早く治りますように、としてくれていたのではないでしょうか。。。
 同じように飼い主である私たちは気をだして、愛ペット達の『体を治そうとする力』を助けて上げれるかもしれません。くどいようですが、すべての病気を治すことができるとは思いません。しかし、他の治療の効果をあげることができるかもしれません。
 興味がある方は、マッサージの本を読んでみてください♪
ドクターフォックス先生のは犬用と猫用が出ていましたよ。
他にもいくつかあるようですね。最近ビデオも出たようです。
ビデオはちょっとほしいなぁ〜と思う今日この頃です・・・。

  残暑お見舞い申し上げます  2002/08/20(Tue) 17:37
 私の在住している関西は昨日から、涼しくなってきたような気がします。これで、慢性疾患や皮膚病を抱えている愛ペットたちも少し過ごしやすくなるといいのですが・・・
 気候の変わり目には、少し体調が悪くなることがありますので、飼い主の方は愛ペット達の食欲や便、飲水量などをチェックしてあげましょう。
 食欲が増えている場合、喜ばしいようですが、適正な量以上に欲しがる、食べるというのは異常です。肥満は本当に万病の元なので注意しましょうね(^_-)
 便は健康状態のバロメーターです。毎日でるものなので、とてもわかりやすい指標となりますね。しっかり採って、固さ、臭い、色などをみておきましょう。猫さんの場合には、トイレで乾燥してしまってることもありますね。これは大きさと形、個数をチェックしましょう。
 100ml/Kgを超えるようなお水を飲む場合には明らかに異常なのですよ。飲水量のチェックは大雑把で構いません。
 最初に飲み水の入れ物に一回に入れられる量を測っておきます。その次に水を変える時に残った分を測ります。差し引きしたものが飲んだ量です。それが50ml/Kg以内でしたら、それ以降は目分量でチャックしておきましょう。もしくは、50ml/Kgのお水を入れておいて、それが一日でなくなるかどうか、もっと欲しがるかどうかを見てもいいですね。もっと欲しがる場合は、次回から飲む量をきっちり測ってみましょう。ただし、暑すぎる時や、いつもより運動した後は多く飲むものですよ。

 先日、大型犬の飼い主さんに足の補助靴を教えていただきました。様々な種類があるようで、使い心地、工夫など実際に使用しておられる方にしかわからないようなことを、アドバイスしていただきました。
 獣医師の資格は持っているものの、すべての動物用品に対する知識は持っていないため(お医者様がオムツの種類を知らないように・・・;笑)、飼い主さんに教えられることは多く、本当に人生勉強ですね(^^ゞ
 この場をお借りしまして、チャコちゃん、ミューちゃん、ベルちゃん、みうちゃんのお母さんへ、深く感謝いたします。
 ありがとうございました