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動物をめぐる人びと
 
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犬・猫はもちろんオオクワガタから錦鯉まで ここでしか見られない専門番組作りをめざして
衛星放送で、日本初の動物・ペット専門局「Pet TV」を設立・経営する毛利洋一さんにインタビューしました。

毛利洋一さん
株式会社ザ・ペットチャンネル・ネットワーク  代表取締役社長
一九五六年、高知県生まれ。幼稚園時代から大阪市内で育つ。証券会社や損害保険会社勤務を経て、一九九二年独立。貿易会社を設立。一九九六年十二月、(株)ザ・ペットチャンネル・ネットワーク設立。一九九八年四月、放送免許を取得。同年七月より、放送開始。現在、スカイ・パーフェクTVの758chで動物・ペット専門の「PetTV」を放送する。

動物の魅力、自然や環境の大切さを訴える放送局を!

 私は七年前に独立して、貿易会社を始めました。その後、取扱商品がテレビ番組で紹介されたのがきっかけで、放送界に興味をもちました。ちょうど日本は、地上波12チャンネルの時代から一気に多チャンネルの時代に突入しようとするメディアの混乱期。うまくいけば、放送局のオーナーになれるというのが大きな魅力でした。

 では、どんな放送局をやりたいのか…。私は、子どものときから動物が大好き。家で飼えなかったけれど、野良犬にこっそりごはんをやったり、雨の日は縁の下に入れてやったりと、親に隠れて世話をしていました。今では、ヒマを見つけては、世界中の海でイルカと泳いでいます。とにかく、他者へのいたわりや愛情、子どもの育て方など、人間は動物から学ぶことがいっぱいあります。自分の放送局で、動物の良さ、魅力、そして自然や環境、生き物の大切さを訴えていければ、と考えたのがPetTV開設のきっかけでした。

 でも、単なる動物番組なら地上局の放送で見られます。私は会社設立から放送免許取得までの一年半、動物学者や獣医師さんから、犬やネコ、小鳥や伝書鳩、熱帯魚や錦鯉、ハ虫類からオオクワガタの同好会など、いろんな人びとに会って話をし、それぞれの専門家が観て面白いといえる、動物専門局らしい番組作りをめざしました。
 おかげさまで、ワンちゃん、ネコちゃんから、オオクワガタや錦鯉、ハムスターなどの好きな人が、毎回、ビデオに録画し、必死になってご覧になっています。ほかの局ではどこもやってませんから(笑)。

みんなに観てほしい「さがしてパパママ」番組

 私がいちばん気に入っている番組は「さがしてパパママ」です。
 いま、日本には一千万頭ほどの犬がいて、約九百万世帯で犬を飼っています。でも一方、年間、七十万頭の犬が処分されています。現実には、子犬が可愛いからと飼い始めても、大きくなって手に負えない、と捨てる人がまだまだ多いわけです。もちろん、ネコもそうです。ですから、見捨てられた犬やネコたちの里親探しの番組「さがしてパパママ」を作ったのです。

 毎回、各地の動物病院で保護されている、身寄りのない犬やネコを紹介して、自宅で育ててくれる人を探しています。おかげさまでたいへん関心が高く、視聴者数もうちの番組のなかでトップクラスです。実は、この番組は、PetTVの受信契約者でなくても観られるように、スクランブルを解除。スカイ・パーフェクTVに加入しているご家庭すべてでご覧いただけます。まだ、加入ご家庭が首都圏中心で、応募者は東京周辺が多いのですが、先日など、静岡から引き取りに来られた方がいました。

 また、先日、航空会社や旅行会社とタイアップして「ワンちゃんと行く北海道3泊4日の旅」の番組を放送しました。エアカーゴがご自宅まで迎えにゆき、ワンちゃんは専用車で空港へ。帯広空港で一緒になって、雄大な北海道を旅するのですが、初回はうちの撮影クルーが同行。たいへん好評でした。その後はこのツアー(旅行)に参加したい方々にビデオをお貸ししたり、飛行機の機内でも放映しています。そのほか、ワンちゃんと行く川下りやスキーの番組など、とても問い合わせが多いですね。

 今後は、マンションなどでも犬やネコを飼える環境づくりに役立つような番組も作っていきたいと思っています。ひとり暮らしのお年寄りや子どもたちにとって、動物との生活はなによりも大切ですから。子どもたちがだれでも犬やネコと暮らせるようになれば、現在のような、殺伐とした社会も大きく変わるにちがいありません。そのためには、他人に迷惑をかけない、動物の飼い方、しつけ方、マナーの普及が不可欠ですね。
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