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夢のある、ファッション感覚にみちたネコグッズ創りをたのしんでいる 東京のクリエーター、井部祐子さんと根本冨士子さんにインタビューしました。 |
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おたがいが楽しんで仕事したいから、 売れなくてもこれ、やっちゃいましょう、と… 井部 ネコは見ていてあきないし、優美な姿、景色が絵になりやすいですね。夜、窓の外をながめている姿が、街頭に照らされてシルエットになっていたりすると、オブジェのようです。こわいことがあると、枕カバーやシーツのなかに入ったりするのも可愛いし、寝顔を見ても、なにをしても可愛い! 根本 仕事で遅くなって家に帰ってきて、ほんとにほっとできるのは、ネコがいて、家の中をうろうろしていたりする、動きのある空間です。ネコと長い歳月暮らしていると、いろいろなシーンを共有して、心のつながりがより深くなり、ともに生き抜いてきた同志、みたいな感覚があります。家族や友人と一緒ですね。 井部 私、小さいときからネコが好きだったんですが、家族みんながダメで、裏山で子ネコを保護して、家に連れて帰ると、叱られて、泣く泣く裏山へ返すということをずっとしていました。ところが、根本さんと知り合い、根本さんところのネコみたいなら、飼いたいと思っていたら、ちょうど、いまのマンションへ引っ越すとき、大家さんがネコ好きで、飼ってもいいといわれて飼い始めたら、すっかりはまって、いつの間にか四匹に(笑)。 根本 私は生まれたときから暮らしのなかにネコがいるのが普通という環境で育ちました。いまも十六歳のネコと、おたがいに好き勝手なことをしながら、ずっと一緒に暮らしています。ふだんはインテリアの仕事をしているので、「空間」にこだわりがあって、ネコのオモチャ、グッズでも、自分の気に入ったモノを手元に置きたかったんですが、なかなかいいモノがない。ちょうど井部さんがはじめてネコを飼いだして、いいトイレがない、いい食器がない、いいオモチャがないって。それじゃ自分たちで創ろうかって、ふたりで始めました。 井部 私もファッション関係の企画やデザインをしているので、仕事の合間に、自分たちの好きなテイストのモノがあればいいな、こういうのをやりたい、あーいうのを創りたい、と一年ほど話していて、形になってきたのは一年ほど前からです。創りたいモノは、衣食住、いろいろあったんですが、予算不足でこれはまだ、あれはダメ、と、結局、仕事で使った生地の残りとか、余った材料で、ちょっと小洒落たオモチャを創りだして、最初は、ネズミのオンパレード状態でした(笑)。 根本 家のなかでは人間が主役でしょ。人間たちがお気に入りの家具やグッズを身の回りにそろえていく。そんなアイテムのひとつとして、たとえネズミのオモチャでも、自分たちが気に入った一品を創って、それを気に入ってくださった方が買っていただく、という品をひとつでも多く増やしていきたかったのです。もちろん、100%手作りにこだわるのじゃなく、私たちのテイストに合えば、輸入雑貨などもコレクションに加えています。 井部 いろんな材料を集めてきて、この生地のネズミにはこの目をつけなくちゃ、この生地にはこの鼻を、とか。あるいは、展示会のとき、ディスプレイ用に、ネコのオブジェや帽子を創って飾りたい、とか話していると、すごく夢があって、楽しい。まわりにいろんなアーティストやファッション関係の職人さんがおられるので、この材料で、こんなモノを創りたい、とお願いすると、いろんな工夫をして、みなさん、ハッとするようなモノを創ってくれます。もちろん、売れてくれたらすごくうれしいんですが、おたがいが楽しんで仕事したいから、売れなくても、これ、やっちゃいましょう、と…。 根本 ふたりとも本業は別にあるので、余計に夢の部分を大切にやっていけるのがいいんじゃないでしょうか。あまりあくせくしない、人生は楽しんでっていう、おたがいの性格がネコ的な部分も大きいかもしれませんね。 *この記事は、2000年7月15日発行のものです。 |
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