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アニーとは十五年間、ずっと一緒。 わたしの絵本づくりにも協力してくれているんです。 |
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絵本で紹介したバスローブ、 アニー本人は迷惑そうですが、 すごく便利ですよ わたしの家は、小学校二年生ぐらいのときからずっと犬がいました。もうすぐ十五歳になるアニーも実家で生まれた犬で、その二、三年ほど前まで、父親がブリーダーを気取っていたころがあり、住宅街なのに犬が五匹もいて、たいへんでした。 とにかく、アニーが実家で生まれてから、ずっと一緒に暮らしてきました。 犬の良さって、ひと言では言い表せませんが、わたしが話しかけると、一生懸命聞いてくれること。こちらの思っていることがわかるし、自分の意思、気持ちがある。 それに、たぶん、アニーがいるから、朝も起きられるし、面倒だなと思っても、毎日、散歩にも出かけることになる。これって、わたしの生活にとって、すごく大きなことだと思います。 アニーはちょっと人見知りで、外ではおとなしいんですが、家の中ではお客さんにほえる。もっと、だれにでもなついてくれるといいなという思いもあって、この前出した絵本「トチズ カフェ」の主人公トチは、まるで人見知りしない子として描きました。 そのなかに、アニーも脇役で登場しています。たとえば「バスローブのつくり方」では、採寸や試着で協力してもらいました。 実は、ここ数年、バスローブを愛用していて、わたしとしては奮発して、オーガニック・コッ トンのを買ったんです。それがとても肌ざわりがよくて、汚れてきても、もったいなくて捨てられない。しばらくとっておいたのですが、ある日、ふと思いたってアニー用にしたんです。それがこの第一号。「トチズ カフェ」で紹介したものは、ちゃんと採寸して、仕立てました。それがこちらの第二号。すごく便利ですよ。 アニー本人は、たぶん迷惑で、嫌なんです。だから、シャンプーのあとに着せると暴れる。でも、暴れてるあいだに、からだがバスローブにこすれて、ふけてくるので、こちらとしては大助かりです(笑)。 ほんとは、当てずっぽうに作ったほうが ずっと楽しいのですが、 失敗すると疲れるから… 大学では、よくわからないまま文学部社会学科に入りました。就職のとき、何の仕事をしようかと考えて、文学部なのに無謀にも「デザイナーになりたい」と、サンリオさんとかを受けたんですが、落ちてしまって…(笑)。仕方なくふつうの会社に就職したものの、やはり、つづきませんでした。次に入ったのがファンシー文具メーカーで、希望通 り、四年ほどデザイナーをやらせてもらいました。でも、そこがつぶれて、同業のステーショナリーメーカーに転職。デザ インとは無縁の生産管理の仕事でした。結局、一九九七年にフリーになり、文具や雑貨などステーショナリー関係のイラストや絵本を描いてきました。 でも、わたし、イラストだけではなくて、物作り、それも、ちょっと実用的な物を作るのがとても好きなんです。たとえば、ボタンや電気のスイッチ、木の枝、板などの素材が目について、これをどうにかして使いこなしたくなる。こうしたら楽しいぞ、早く形にしなきゃって、あせりの気持ちが出てくるんです(笑)。 たとえばこれは、プラスチック容器のリサイクルで、中に水を浸したスポンジが入っている。再利用なので、材料費はほとんどかかっていませんが、ヒモが本革のところがミソ。一本、千円ぐらいで買ってきました。外で、野草を摘むときに使おうと思って。クローバーやシロツメグサを花びんに活けると、すごくかわいい。でも、アニーと散歩していると、せっかく摘んだ野草が、ポケットの中でしおれてしまう。何とかきれいなまま持って帰りたかったんです。 「これじゃいかんナ…」と思っているのが、あそこに見える、カップで作った野鳥の餌場。ヒヨドリやメジロがやって来るのですが、どうも食べにくいらしくて、ときどき、ひっくり返 すんです。どのくらいの角度に置くと、鳥が食べやすいんでしょうね。それに、屋根を付けたり、もう少しオシャレにすれば、見た目もかわいくなるんですけど。まだまだ改良の余地ありです。 とにかく、その気になると、時間がたつのを忘れるぐらい考えて、ふと「こうしたらいいぞ!」と思いつく。でも、最近わかってきたのは、それをいきなり実行に移すと失敗するということ。だから、このごろは、作る前に「工作用」の画帳にスケッチするようになりました。ほんとは、当てずっぽうに作ったほうがずっと楽しいのですが、設計図を描いたほうがぜったいうまくいく。いくら楽しくても、失敗すると疲れるから、やっぱりスケッチしたほうがいいかな、と。私なりに学習したわけです(笑)。 *この記事は、2003年4月20日発行のものです。 |
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