
| 社員犬時代、この笑顔に会うために会社を訪れる人も多かった |
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ハイディは今年の春まで、十二年間、社員犬としてよく勤めてくれました。毎週水曜日の午後オフィスにやって来るので、みんな、とても楽しみにしていました。犬好きのお客様もたくさんいらっしゃるので、わざわざハイディの出社時間に合わせて、来社のアポイントをとられる方も多かったほどです。わたし自身、宣伝の仕事をしていた時期もありましたので、ハイディのぬいぐるみやストラップを作り、イベント会場で配ったりして好評でした。商談の時でも、ハイディの話から入ると、とてもスムーズに行ったりと、ハイディには本当にお世話になりました。
当社が社員犬を採用したきっかけは、前社長(佐野力さん)がアメリカ大統領がホワイトハウスの執務室に愛犬を連れて来たテレビを見て、「うちの会社でも犬を飼おう」と…。初めは驚きましたけどね(笑)。社員犬はハイディが二代目で、この春から三代目のウェンディが引き継ぎましたが、今、若いウェンディはお客様訪問にも同行して、とても喜ばれています。
ハイディの「退任」にあたって、社内で里親を募集し、幸い、うちが選ばれました。わたしは小さいころから犬好きでしたし、妻が前から犬と暮らしたいと言ってましたから、本当によかったです。
朝夕の散歩や食事、ブラッシングなどの世話は、すべて妻がやってくれています。だから彼女によくなついて、いつも後をついて回っているので、かわいくて仕方ないようです。わたしはあまり慕われていないみたいですが、それでも、夜、帰宅すると、玄関まで出迎えてくれます。一応、“主人”を立てておこうと思っているんじゃないか、と思うのですが…。
うちには子どもが四人いますが、上の子たちはフードをあげたり、散歩に連れて行ったり、下の子がハイディに乗っかるとたしなめたり…と、とてもいたわっています。ハイディは自分を子どもたちの真ん中に位置づけているようで、上の子たちが帰ってくると、シッポを振って大喜びしてじゃれたりしていますが、下の子たちにはちょっと冷たいみたい(笑)。もっとも、食事の時はふたりのそばにいて、テーブルから食べ物を落とすのを待っています。おかげで、ダイニングの床がきれいになって(笑)。
とにかく、ハイディはうちに来てからとても元気です。都心から、緑の多い郊外に移ったのもよかったのでしょうね。それから、今までまったくほえなかったのに、知らない人が来たら少しほえるようになりました。だんだん“野性”に戻ってきたのかもしれません。
*この記事は、2003年10月20日発行のものです。
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