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「『いぬのきもち』に出合って、生きる喜びを感じた」
というお便りを読むと、感動します。

堀口 育代さん (『いぬのきもち』編集人)
兵庫県生まれ。
大学卒業後、(株)リクルート入社。のち、ぴあ(株)に移り、『けっこんぴあ』副編集長となる。1998年、(株)ベネッセコーポレーションに入り、『サンキュ!』副編集長に。その後、同社発行の『いぬのきもち』創刊に携わり、現在、同誌編集人として事業を統括する。愛玩動物飼養管理士1級の資格を持つ。

堀口さんと自慢の愛犬たち

愛犬家にはおなじみ、『いぬのきもち』
http://www.benesse.co.jp/pets/

 父が大の動物好きで、実家ではセキセイインコやウサギ、熱帯魚、海水魚などをいっぱい飼っていました。でも子どものころは犬とは縁がなくて、実は、犬が少し苦手だったんです。ところが大学卒業後、東京に出てから実家で犬を飼い始め、里帰りのたびに「彼女」らと遊んでいるうちに、そのかわいさが分かるようになりました。

 犬のかわいさ、ですか。わたし、まだ“浅い”のですが(笑)、彼女らが自分の気持ちを言葉にしない分、わたしたちが普段忘れていたような、「あっ、こんなかわいいことがあるんだ」ということを、ものすごくかわいい表現で気づかせてくれることでしょうか。『いぬのきもち』の読者のみなさんからのお便りでも、愛犬がいることで家の中が和やかになった、子どもが大きくなってバラバラだった家族が一緒に会話したり、出かけたりする機会が増えた、愛犬のおかげでたくさん仲間が出来た、といったお話をよくお聞きします。

 そのように、犬というのはとても素晴らしい存在なのですが、現実には犬との暮らし方がよく分からず、飼い主さんも愛犬もそれぞれが困っていること、悩んでいること、負担に感じていることっていろいろある。それらが解決できれば、もっと素敵な暮らしができるんじゃないか、家族が楽しくなるんじゃないか、飼っていない人も含めて社会もよくなるんじゃないか、というのが、ヒトと愛犬との生活総合誌『いぬのきもち』創刊のきっかけでした。ですから準備段階でたくさんの飼い主さんからアンケートにご協力をいただき、みなさんがどんなことで困っておられるかを調査、分析して、それぞれの季節に合わせたテーマを企画していきました。

 この雑誌の良さは、読者参加型。なかには取材に応じてくれるために、わざわざご主人が会社を休まれたケースもあったほど(笑)。とにかく、あるテーマが決まると、実際に読者の実状をしっかりアンケートします。登場してくださるモデルも募集し、そのご家庭で悩み解消法を実践してもらい、一週間後、二週間後にどうだったかを報告していただいたり…。また読者の方の感想も伺ったりして、毎号の反省会では、課題が次々と出てきます。そんなふうに、うまくできないところを次号で改善していくんです。健康の医学や動物行動学の分野でも、新しい知識や技術、考え方がどんどん出てきているので、取り上げるべきテーマはキリがありません。

 特にうれしいのは、毎月、読者の方々から山ほどアンケートの回答やお便りをいただくこと。「雑誌の提案通りお散歩コースを変えてみたら、普段と違う景色に出合えた」「この雑誌で愛犬との楽しみをたくさん知ることができ、人とのつながりがいっぱいできて生きる喜びを感じた」「愛犬が亡くなった時、雑誌で知り合った仲間が一緒に悲しんでくれたり、励ましの手紙をいただいて元気になりました」といったお便りを読ませていただくと、本当に感動しますね。

*この記事は、2004年4月20日発行のものです。



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