唯一仕事場に出入りできる愛猫「はん」(元の名前は「ポチ」)と。
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セツコ・山田さんが愛猫たちとの毎日を描いたイラストエッセイ。
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わたしは18歳の時から漫画を描いていて、結婚後、子どもが生まれてブランクが何年かありましたが、また描き始め、猫漫画にたどり着いたのが25年ほど前です。その前の年、当時、10歳だった長女が生まれたての子猫を拾ってきました。それがきっかけで飼い始め、猫ってこんなことをするんだって、毎日発見ばかり。おもしろくて、1年、猫を観察して、最初に描いた猫漫画が『一丁目のトラ吉』です。
長女が拾った翌年、次女が子猫を拾ってきて、それからヨークシャー・テリアが来て、これでいいかな、と思っていたら、娘の友だちが子猫を3匹持ち込みました。そのうち2匹がメスで、その子たちがしばらくして妊娠。同じ日に子猫が生まれ、その後、亡くなる子もいれば、新しく来る子もいて増えるばかり。今、猫が12匹、犬(ラブラドール)が1頭います。
猫って、いいですね。寝たい時に寝て、ごはんが食べたかったら催促して、甘えたい時に甘えて…。猫が12匹もいると、それぞれ性格が違っていてとても楽しいですけど、大変です。以前の仕事部屋は猫が自由に出入りできたので、漫画を描こうとすると、机の上に乗ってきてすりすりしてきたり。それにトイレ掃除やごはんの世話で忙しく、家の中があちこちメチャクチャなんです。ほんと、きれいな家に住みたいな、きれいな布団で寝たいなと思いますね。いつも猫の毛だらけで、毎日、猫布団に一緒に入れてもらって寝てるみたいですから(笑)。そんな猫とのにぎやかな暮らしを連載で描き続けているのが『セツコ・山田の猫三昧』です。反対に、猫たちが主役の漫画が『猫語辞典』(同人誌『つれづれ猫日記』として継続)です。
うちの猫は“モー娘。”状態で次々世代交代するし、猫の名前も、いつの間にか変わっていく。例えば「チャチャ」が「チャー坊」になって「チャークン」になり、「チャマ坊」になって「チャ丸」になり、と(笑)。それに、猫の性格やクセって違うけど、顔はそんなに変わらない。また、シマ柄が多く、描き分けるのが大変。読者の方からも「多くて、誰が誰か分かりません」(笑)と言われるので、作品の中に、テレビの時代劇のように、テロップで「マイキー」「リュミ」「クラ」とか、猫の名前を入れる方法をとるようになりました。
犬や猫と暮らすと、生死をみなきゃならないし、不幸な子にも接しなきゃならなくて、考えさせられることが多いですね。ヨークシャーの親が死んだ時、「あ、わたしもこうやって死んでいくのかな」と覚悟ができたような気がします。
人間は、ジタバタするって言ったらいいんでしょうか。死に対して、怖くて耐えられず、宗教に頼ったりするけど、犬や猫はそういうの、一切ない。具合が悪くなって『痛い』と感じたとしても、『これからどうなるんだろうか』なんて考えない。猫なんて、宗教、いらないですものね。
*この記事は、2005年8月20日発行のものです。
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