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“人犬”一体になると、肩を少し動かすだけで犬が自然に踊ってくれる。
それがドッグダンスの醍醐味ですね。

東 まゆみさん (K-9ダンサーズ主宰)
1957年、東京都渋谷区生まれ。小さい時から犬と育つ。愛犬の訓練成果の発表に、大好きな音楽を活用したパフォーマンスを披露して、ドッグダンスを始める。のち、ニューヨークを本部とするWCFO会員に。ご近所の人々と「K-9ダンサーズ」を結成し、国内のイベントに出演。06年4月、アメリカで開催のWCFO世界大会に招かれ、渡米。

愛犬「JAZZY」「JOVIE」と。


愛犬と一緒に楽しくドッグダンス!

 わたし、生まれた時から犬と育ち、これまで生活に犬がいなかったことは一度もありません。今、2頭のミニチュア・プードル、5歳の「JAZZY」と9か月の「JOVIE」と暮らしていますが、わたしもこの子たちも音楽のリズムにのせてステップを踏むスポーツ「ドッグダンス」がとても好きです。

 偶然、ドッグダンスを始めたのはもう15年以上前でしょうか。ちょうど日本で「人と犬のしつけ教室」が開催され、愛犬と一緒に参加しました。その発表会で、わたし、「美しく青きドナウ」の曲に合わせ、初めて、人と犬との創作舞踏を披露したんです。小学校でクラシックバレエ、中学・高校でジャズダンスを習い、音楽に合わせて体を動かすのが大好き。それに、訓練の成果を発表するのも、観客を飽きさせず、楽しませなければと思ったからなんです。

 そして10年ほど前、JKC(ジャパンケネルクラブ)の団体競技にチームで出て、ディズニーアニメの音楽に合わせて、犬たちと一緒にパフォーマンスを行い、優勝しました。音楽は全部8で数えられるので、ステップを踏みやすく、とても動きやすいんです。

 1999年、ニューヨークでWCFO(World Canine Freestyle Organization)が結成されて世界各地で競技会を始め、わたしも本部の会員になりました。その後、ご近所の主婦の方々をお誘いして、「K-9ダンサーズ」を結成。いろんなイベントに参加しています。

 ドッグダンスは、人も犬も自分の年齢や体力に合わせて演技できるので、誰でもどんな犬でも無理なくできます。大切なのは、犬を型にはめないで、お互いのコミュニケーションを楽しむこと。例えば、犬が朝起きた時、前足を伸ばして伸びをする。その時、いつも「おはよう!」と声をかけ、ダンスの最後のポーズに使う。あるいは、家の中で犬が狭い場所に入り、仕方なくバックする。そんな、日常の何気ない動作をダンスに取り込んでいけばいいんです。

 K-9ダンサーズのメンバーはシニアの方が多いのですが、みなさん、楽しんでいらっしゃいます。もっとも、最初、犬はどんどんうまくなるのに、人のほうがうまく動けなかった(笑)。そこで、ダンスのインストラクターにお願いして、美しく歩く方法や手の動かし方などの特訓をしました。おかげで、みなさんが“見られる”ことを意識するようになり、上達が早くなりました。

 ドッグダンスは、うちの子にどんな音楽が似合うか、こんな動きを入れれば意外性があって面白いと考えるので、体も柔らかくなるし、創造性も豊かになっていきます。それに、愛犬と一緒に発表するという目標があるので、毎日の生活に張りが出て、若々しくなります。

 実際に音楽に合わせ、“人犬”一体になって動くと、人と犬の呼吸が重なっていき、肩を少し動かすだけで犬が自然に踊ってくれます。それが一番の醍醐味ですね。

*この記事は、2006年4月20日発行のものです。



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