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七子とわたし
 
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第103回(2003年5月23日)
「ネコの通り道」

 気がつくと抜けられなくなっていることのたとえの「アリ地獄」。この状態をたとえていいものか少しばかり考えるところではありますが、そんな感じになってるんです。わたしの仕事場。当初はそんなにモノもなかったのですが、本棚を1つ、2つと増やすうちにハタと気づいたことが。「出入口から大きなモノが出せん!」。実はこれまでも椅子などの大物は隣の部屋との境になっているフスマ(仕事場は洋間なので板の扉なのですが、隣の部屋は和室なのでそっちから見るとフスマなんです)から出し入れしていたのですが、そのフスマの前に大きな本棚を置き「開かずのフスマ」にしてしまい、唯一の出入口となる部分の開口部はついに人間1人分に。本棚はア●クルの組み立て家具のため、部屋に入れてから、ドライバー1本で組み立てているので、内部から要塞化してしまったというわけですな。

 見れば見るほど奇妙な部屋の構造になってしまったものです。椅子が出せないってのは、なんとも致命的な気がします。椅子ってのは、いろいろ使い道があるもんですしね。脚立代わりはもちろん、最近じゃあ、ちょっとしたモノを置いたり、部屋のアクセントとして使われているのも、雑誌のインテリア特集で見かけたりしますし。とはいっても、仕事場の椅子は、クルクル回るいわゆる事務椅子と、毛だらけの七子椅子なので、「おしゃれ用途」はムリなんですがね。でも困るのは、七子をお泊まりさせなくてはいけないとき。冬は当然ネコタツ持参、夏でも七子椅子を持って行くのでそのときは唯一キャスターのついてるコピー機をズリズリと動かさないとダメかあ…。

 部屋の戸は完全に閉めずにネコの頭の幅ほど開けておいてね、押入が空いているのもネコが出入りするからなので、気にしないで、といつも言っておりますが、このペースで荷物が増え続けると、わたしも正面を向いては出入りがムリになり、ついにネコの頭分のスペースになってしまうような妄想にかられます。ここに引っ越す前の家が、コピー機、パソコンと急激に増えたわたしの仕事道具と、七子椅子、ネコタツなどのネコ家財道具であふれかえり、部屋に「空きスペース」というものがなくなってしまったことを思い出してしまいます。

 シンプルに暮らそうと思っているのに、意志に反して増え続ける荷物たち。キャットタワーはやっぱりムリですなあ。

ネコ4匹ほどなら並んで通れるスペースはありますが…。




高市永子:フリーエディター。親猫家。
2003年1月、おかげさまで連載丸2年を迎えます。「ネコと楽しく」をテーマにさまざまなネコ企画に取り組み、親猫家としてさらなる成長をめざしたいと思っています。

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