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七子とわたし
 
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第129回(2004年3月26日)
「人間用」

 ウチの暮らしぶりはユルい感じがコンセプトです。はっきり言ってけじめがないのでネコも人間も渾然一体となって暮らしています。食器は分けていますけど、ペット用でなくふつうのお皿ですし、「一緒に洗おうね〜」と言いながら、食器洗い機で洗うのが好きだし、しまっておく食器棚も同じです。でも、世の中には、動物と人間をきっちり線引きしている人もいますよね。去年亡くなったばあちゃんは「動物は飼わない」と言い切り、同居している孫を悲しませていました。幸い(というのも失礼だけど)私は同居してなかったのですが、理由をたずねたところ「口があるから」という、あいた口がふさがらない、あきれた答えでした。ばあちゃんの説では「お前たちだけでも食べさせるのが大変なのに、動物まで食べさせられない」ということらしいのです。うーん、戦争を乗り越えた人ならではの言葉と、今、おしんの再放送を見ているわたしは思いたいのですが、そんな深い理由はなく、単純にキライだったみたいです。だって、自分は好きなものいっぱい食べてましたもん。
 ペット用品というのは、動物と人間を線引きするのではなく、飼い主の楽しみのために存在するわけですが、七子にとっては喜ばしいものでもないようです。「あったまり系」は、とにかく人間用のものが好きで、電気ひざかけやホットカーペットの電源を入れると、どうしてわかるのかコタツの上からスタスタとやってきます。そして、人間一人分くらいのスペースをとってのびのび。ペット用は小さいのが不満なんでしょうかね。最近これに味をしめたわたしは、電源を入れると同時に「ななぁ〜」と呼ぶことに。そうすると、まるでわたしが呼んだ声に応えるかのように、すばやくやってきます。ちょっとした喜びがまた増えました。暖かくなるまでのことですけどね。


このまま放っておくと、毛布にもぐりこんで
すっかり自分のものにしてしまいます。


 


高市永子:フリーエディター。親猫家。
2004年1月、にゃんと連載丸3年になりました。個性派親猫家として、味のあるネコ企画に取り組み続けてまいります。

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