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P-WELL REPORT
 
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泥エステ、流行のトリミング、アロママッサージ…など、
最近のペットサロンは、人間も顔負けの新サービスが次々と登場。
夏が終わり、愛犬・愛猫の被毛もふっくらゴージャスな冬毛に生え換わるこの季節、
ワンランク上のお手入れで、“うちの子”大変身を目指してみませんか。


 
ゆっくり“泥”をすり込みながら全身をマッサージ

“泥パック”後は、特製の“エステシャンプー”

さらにリンスをして、心身共にリフレッシュ!

最後は、ドライヤーとブラッシングで仕上げを

ファンゴパックには、さまざまな効用がある
   シャワーを済ませたお店のモデル犬、チワワのブルー君が、エステ用の洗面台の中でスタンバイしている。脇には、ドイツ産火山岩を粉にした灰褐色の、見るからにきめ細かそうな“泥”が入ったボウルがある。

 ここは、東急東横線・自由が丘駅近くにあるペットラウンジ「PomPreece」自由が丘本店のエステサロン。エステ担当の下石真規子さんによれば、この泥エステがドイツのクアハウスでも行われている「ファンゴパック」で、関節や筋肉の腫れ、痛みを和らげたり、通常のシャンプーで落としきれない、毛穴に詰まった汚れを吸着し、さらには泥に含まれる豊富なミネラル成分を、皮膚から吸収させることができるという。下石さんがブルー君の背中に泥を塗り、背中からおなかへ、首の周りから胸元へ、前足から後ろ足へと、両手でゆっくりとマッサージをしながら体にすり込んでいく。気持ちが良いのか、ブルー君はほとんど身動きもせずに、ファンゴパックを楽しんでいる。

 時々かわいらしく体をブルブル震わせると、細かな泥のしぶきが周囲に飛ぶ。そっと体を押さえた下石さんが、「これ、チワワぐらいならいいんですが、もっと大きな犬になると大変です」とほほ笑んだ。なお、自由が丘本店のエステサロンは、中・小型犬専用。大型犬種は、新規オープンの目黒店で受け付けている。

 ファンゴパックとマッサージを満喫したブルー君は、ゼラニウムオイルや死海の塩、プロポリスなどが入った、フランス・パリのエスプリ社特製エステシャンプーで体を洗ってもらい、心身ともにリフレッシュした様子でドライヤーをあてられた。

 同店は今年一月のオープンだが、自由が丘周辺に暮らすチワワやミニチュア・ダックスなどの飼い主たちの間で常連客が増えてきた。下石さんによれば、「テレビで見たから」と、わざわざ関西方面からファンゴパックを試しにやってくる人もいるという。

 なお、エステサロンのメニューには、別府温泉の濃縮エキスなどを配合した温泉浴もある。また、同店エステサロンでは愛犬の被毛を顕微鏡でチェックして、犬たちの被毛や毛根の状態に合わせ、例えば、コラーゲンをシャンプー剤に追加したり、オリジナルシャンプーのサービスを行ったりもする。

 「店内には、ペット用品を中心に、トリミング、エステ、それにフォトスタジオもあり、愛犬のお誕生日にエステをして、貸衣装で記念撮影をされるお客様も少なくありません」



ペットラウンジ
PomPreece 自由が丘本店
東京都目黒区自由が丘2-14-7
シーズンズビル1F
TEL.03-5731-9912
http://www.pompo-tokyo.com/
 




 
犬種の特性を生かした、美しい仕上がりに

ひげやまゆ毛など、細部までお手入れ

トリミング後、リボンをつけてもらってご満悦

「きれいにしてね」とゴキゲンのワンちゃん

ドッグショーのように、毎日いろいろな犬種が訪れる
   鏡台の前で、おとなしく仕上げカットを受けているアメリカン・コッカースパニエル。抱っこされて、おひげをそろえてもらっているミニチュア・ダックス。バリカンが苦手で困った顔のトイ・プードル。耳そうじをじっと我慢のミニチュア・シュナウザー…。

 東急田園都市線・南町田駅前のショッピングモール「グランベリーモール」の一角にある「DOG&CAT JOKER」南町田店。店の奥に設けられた美容室「サロン・ド・テリア」には、いろんな犬たちが次々とやって来る。愛犬雑誌を持参する飼い主から「この写真みたいなカットを」とか、「テディベアカットだけど、ここはちょっと長めに」といった依頼も少なくない。

 トリマーの今井美樹さんは、カットを終えたばかりの犬をなでながら、「犬種ごとの“スタンダード”と“流行”を学んだうえで、飼い主さんのニーズにお応えして、できるだけご満足いただけるようにしています」と語る。

 サロン・ド・テリアは、その名の通り、特殊なトリミングを必要とするテリア系犬種を得意とする。今井さんによれば、テリアは、つねに毛質を硬く維持し、退色を防ぐため、長い被毛を指先やナイフで“抜き”、下側の被毛を育てるという、特別なトリミングが求められるとか。愛犬の美容の世界も、なかなか奥が深そうだ。

 もちろん、トリミングは、自らグルーミングしない愛犬たちの健康維持に必要不可欠なもの。夏場は湿気や強い日差し、それに散歩時に取りつくマダニやノミのせいで、皮膚のトラブルも少なくない。また、冬場は乾燥してフケが出やすくなる。トリマーたちは、犬たちの毛質や皮膚、健康状態をチェックしながら、丁寧に、しかも手際よくトリミングをこなしていく。

 「お店に来るのが楽しみになっているワンちゃんならいいんですが、慣れない間は特に気を遣います」と今井さんは言う。嫌がる犬に無理強いすれば、将来、トリミング嫌いになりかねない。少し嫌がれば、抱っこして気持ちを落ち着かせ、その状態でそっとつめ切りや耳そうじを済ませたり、子犬なら、全身のカットはせず部分的なカットで済ませたり。そして、なんといっても、トリミングの基本は家庭での手入れだ。同店では、つめ切り、耳そうじ、ブラッシング、歯磨きなどのお手入れ教室や、飼い主が自ら愛犬シャンプーに挑戦するドギーウォッシュのコーナーもある。
 「自宅でのお手入れが分からない、というお客様も多いので、お手入れのコツをアドバイスさせていただいています」



DOG&CAT
JOKER 南町田店
「サロン・ド・テリア」
東京都町田市鶴間3-8
グランベリーモールB103
TEL.042-788-2825
http://www.joker.co.jp/
 




 
首周りは、一番のマッサージポイント

全身をもみほぐした後は、おなかを優しくマッサージ

皮膚トラブルにも効果がある温泉浴

入浴後はしっかりとタオルドライ

アロマオイルは犬の肌質に合わせて使い分ける
   大阪府枚方市内の、京阪本線・光善寺駅から東へ約十分歩くと、ペットサロン「ドッグ&キャットC・Vie」がある。

 つめ切り、耳そうじ、ブラッシングの後、同店のトリマー・上野幸子さんがトイ・プードルの蘭丸君にアロマオイルをつけて、ゆっくりとマッサージを始める。背中や胴、胸元、首周り、頭、前後の足先まで丁寧にもみほぐす。最後は蘭丸君を横にして、おなかのマッサージ。

 トリマー歴の長い上野さんだが、アロママッサージはこのお店が初めて。自分であれこれ工夫して、腕を磨いてきたが、「アロママッサージのおかげで、わたしたちトリマーとワンちゃんとのコミュニケーションが取りやすくなりました。気持ちがいいので、なついてくれるのも早いですね」

 もっとも、気持ちの良いポイントは、犬によって異なるので、初めての場合、体のあちこちをマッサージしながら、ポイントを探っていく。「足先は好き嫌いがありますが、首の周りをマッサージすると気持ち良くなるワンちゃんが多いですね」

 上野さんによれば、アロマオイルには、リラックス効果が高く、脂性肌の犬に合うラベンダー系のものと、保湿効果が高く、乾燥肌の犬に合うカモミール系の二種類があり、それぞれの体質によって選択する。そのほか、肌の弱い犬には、抗菌作用のあるスプレータイプのものを使う。

 アロママッサージを終えた蘭丸君は、シンクでシャンプー&シャワーを済ませた後、そのまま、お湯がたまっていくのを静かに待っている。胸のあたりまでお湯がたまると、上野さんは「アニマー湯」というカンゾウやニンジンエキス、プロポリスの入った温泉の素をお湯に注ぐ。

 硫黄のような、いかにも温泉風のにおいが辺りに漂ってきて、こちらもひと風呂浴びたくなってくる。温泉好きの蘭丸君は、上野さんにお湯をかけられ、ご満悦。

 「この温泉は血行を良くするだけじゃなく、皮膚炎などの赤みも取ってくれます。ノミやダニがつきにくくなったり、皮膚トラブルのあるワンちゃんに効果があるんです」

 昨年六月にオープンした同店を訪れるお客様は、トリミングが中心だが、一、二度アロママッサージ&温泉浴を試してもらい、大好きになる犬たちも少なくない。「気持ち良く帰っていただいて、また、気持ち良く来ていただければ、本当にうれしいですね」と語る上野さんは、お客様の求めに応じて、自宅で簡単にできる“オイルを使わない”手だけのマッサージ方法をアドバイスすることもあるそうだ。



ペットサロン
ドッグ&キャットC・Vie
大阪府枚方市東中振2-1-1
TEL.072-834-3453
http://www.c-vie.com/dog/
 



おうちでできる“ビューティ作戦”ワンランクUPのお手入れテク講座

愛犬・愛猫の毎日のブラッシングやコーミングも、ちょっとしたコツで効果はグンとアップ! 
基本は、1.力を入れすぎない、2.無理して引っ張らない、3. 表面ではなく毛の根元からとかす。
あなたのお手入れ方法、間違ってませんか?


■短毛種の場合
お手入れグッズ
・ラバーブラシ
・コーム
・獣毛ブラシ
  
・ラバーブラシ   ・コーム
(換毛期には
 長毛用が重宝)
  ・獣毛ブラシ
(豚毛、猪毛など)
ゴム製で柔らかいので、皮膚への負担も少なくマッサージ効果がある。軽く皮膚に当て、毛並みに沿って優しくとかす。抜け毛も取れる。   根元から毛を逆立てるように、無理に引っ張らず少しずつとかす。抜け毛がこんなにごっそり! 最後に毛並みに沿って根元からとかす。   仕上げに使うと、見違えるほど被毛にツヤが出る。ナイロンブラシよりかなり高価だが、静電気が起きにくいので、しっとりきれいに仕上がる。

【テクニック】

ラバーブラシはシャンプー時に使ってもgood!
 
【テクニック】
もつれは耳の後ろ、口周り、脇の下、内股、お尻周りに多い
 
【テクニック】
毛をふんわり仕上げるにはシャンプー後の乾燥をしっかりと


■長毛種の場合
お手入れグッズ
・スリッカー
・長毛用コーム
・獣毛ブラシ
  
・スリッカー   ・長毛用コーム   ・獣毛ブラシ
手で毛をめくり、根元からとかす。スリッカーは写真のように持ち、皮膚に平行に当て、軽く手首のスナップを利かせて。小さいもつれならこれで取れる。   根元から毛並みに沿って丁寧に全身をとかす。もつれはスリッカーを使うか、写真のようにコームでもつれを縦に裂くように。犬が痛がらないよう根元を指で持つ。   短毛種と同様に、獣毛ブラシで仕上げを。

【テクニック】

皮膚を傷つけないよう皮膚に平行に軽いタッチで!
 
【テクニック】
コームは皮膚に垂直ではなく、寝かせ気味に使うこと
   


■その他のお手入れ
お手入れグッズ
・つめ切り
・つめヤスリ など
  
   
・つめ切り   ・耳そうじ   ・ひげ切り
つめは途中まで血管が通っている。黒いつめは血管が見えないので、少しずつ切っていく。切断面がぬれたように見えたらストップ。仕上げにヤスリがけ。
猫のつめは割れやすいのでヤスリがけ不要。

【テクニック】

後ろ足から切ったほうが、犬も落ち着いてくれる
  耳をひっくり返し、湿らせたティッシュや脱脂綿で汚れをそっとふき取る。綿棒を使った耳の中のそうじは、素人には危険なので無理をしないこと。手で抜ける毛は抜く。   犬のひげは、飼い主の好みで切ってもOK。1本ずつ根元から切ると仕上がりがきれい。小型で先が丸いはさみや刃先がカーブしたものが、安全で使いやすい。
猫のひげはセンサーの役割をしているので切るのは厳禁!

・涙やけケア
目の周りの毛は常に短くしておき、おしぼりを人肌程度に温めてまめにふく。
ひどい場合は涙やけ用のローションを使ってふき取る。



*この記事は、2003年9月20日発行のものです。

取材協力
●ペットラウンジPomPreece 自由が丘本店 下石真規子さん
●DOG&CAT JOKER 南町田店 今井美樹さん
●ドッグ&キャットC・Vie 上野幸子さん
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