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もっと知りたい!ペットフードのこと「ペットフード大研究」
 

今やわが家のペットの食事として、すっかり浸透したペットフード。しかし、それがいつ登場し、どんなふうに進化してきたのか、最新のトレンドはどうなのか、その実態は意外に知られていない。
毎日の食事は、健康に直結する大切な要素だからこそ、飼い主はもっとフードに関心を持ちたい。
今回は、再確認しておきたいフードの歴史や、用語の意味、愛犬・愛猫のフード選びに役立つ最新事情などを徹底解説!
 

歴史・フードの歴史を知ろう! ペットフードの普及率データは「ペットデータ年鑑&ペット産業25年史」(野生社)より

 
 
ペットフードが日本にお目見え
 日本のペットフードの歴史は浅く、戦後、米軍の軍用犬用フードが持ち込まれたのが始まりと言われている。国産初のペットフードは、1960年ごろに登場したドライタイプのドッグフード。そして、数年遅れて、人間用の缶詰原料の残りを利用したキャットフード(猫缶)が発売された。
 当時のペットの食事といえば、もっぱら残飯か猫マンマ。ペットフードの種類も少なく、犬用ならビーフ味かチキン味、猫用ならカツオかマグロと、原料や味のバリエーションも限られていた。
 国産フードの誕生から四半世紀を経た80年代半ば、ペットフードの普及率は、ようやく犬・猫ともに16%台になる。


'85フードの普及率
[犬]16.8%
[猫]16.7%

おいしさ・楽しさ追求のグルメ時代
 80年代半ばから90年代初頭は、ペットフードもバブル時代。人間のグルメブームを追いかけるように、多種多様な広がりを見せる。
 犬用では、チキン、ポーク、ラムなど食材の種類が豊富になり、猫用では、白身魚、舌平目、ロブスターなどの高級食材が続々と登場する。加工方法も、ウェットなら見た目も豪華な“ゼリー包み”や“ブツ切りカットの肉・魚”が。ドライなら、異なる素材や風味の粒を配合した“ミックスタイプ”や、お湯をかけると肉汁が溶け出すグレイビータイプなどが登場。さらには味のバリエーションをセットした“一週間日替わりメニュー”など、ペットフードにも嗜好性と、飼い主を満足させる食の楽しさが何よりも重視された時代だ。
 ちなみに、小型犬に特化した栄養価の高い「小型犬専用フード」が各社から発売され始めたのも、この時期である。


'93フードの普及率
[犬]27.2%
[猫]41.0%

健康長生きのヘルシー志向
 バブル崩壊後、人間の食生活はグルメからヘルシー志向へと大きくシフトしていくが、ペットフードも、90年代に入ると、嗜好性や見た目だけでなく、健康に目が向けられるようになる。
“有機栽培”や“無添加・無着色”を訴求したもの、海藻やハーブを使ったもの、DHAやポリフェノールなどの健康成分配合をうたったものなど、人間の食生活顔負けの健康キーワードが目を引く。
 この時期、キャットフードでは、猫下部尿路疾患(FLUTD)に配慮した、マグネシウム低減フードが主流に。また、肥満ペットの増加に伴い、ローカロリータイプのフードも増加してくる。
 そして、1990年代後半からの最大の潮流が、年齢に応じて選べる“ライフステージ別”展開だ。さて、ライフステージ別が定着した今後、ペットフードはどんな進化を遂げていくのだろうか。


パッケージには、実はフード選びに役立つ、大切な情報がたくさん記載されている。
何気なく見過ごしていたあの言葉、ここでしっかり勉強しておこう!
【総合栄養食】
 毎日の主要な食事として、そのフードと水だけで健康が維持できる栄養バランスの取れたフード。最近では、ほとんどのドライフードが総合栄養食になっている。
 対して、猫缶などに多い「一般食」は、嗜好性の増進などを目的とした、いわば“おかず”なので、総合栄養食と合わせて与えるのが望ましい。
  【AAFCO】
 “アアフコ”または“アフコ”とは、「米国飼料検査官協会」のこと。ペットフードの栄養基準や原材料、ラベル表示などに関する
ガイドラインを作成している。日本のペットフードも「総合栄養食」の栄養基準として、AAFCOの定める基準に準じている。
 パッケージに記載された「AAFCOの基準をクリア」とは、同機関が定める栄養基準値を満たしていることを意味し、「AAFCOの給与試験をクリア」とは、さらに同機関が承認する給与試験も実施し、それに適合したことを意味する。
【原材料】
 主な原材料名を使用量の多い順に記載し、単品で10%以上含まれているものについては必ず表示しなければならない。「ビーフ」や「チキン」など特定の原材料を商品名とする場合は、5%以上その原材料が含まれていなければならない規定もある。
  【ME/代謝エネルギー】
 ペットフードに含まれるエネルギー量と、実際にペットが体内で吸収・活用できるエネルギー量は異なる。「ME」または「代謝エネルギー」と表示されているのは後者を指し、フードの総エネルギー量から、ペットの便や尿に含まれて失われる量をあらかじめ差し引いた数値。
【FLUTD対応(配慮)】
 FLUTD(猫下部尿路疾患)とは、猫に多い泌尿器系疾患の総称。なかでも代表的なものが尿道づまりなどを引き起こす「ストラバイト尿石症」で、尿のアルカリ化、マグネシウムの摂取過多が主な原因となる。
 FLUTD対応とは尿を弱酸性に傾ける働きや、マグネシウムの含量を調整しているフードのこと。なお、「FUS対応」と表示されたものも同義。
  【ライフステージ別】
 「幼犬(猫)用」「成犬(猫)用」「高齢犬(猫)用」の3ステージで展開されているフード。成長段階に応じて、必要な栄養素をバランス良く吸収できるようになっている。
 成長期用は脂肪、タンパク質が高く配合されているが、シニア用になると肥満を予防したり、内臓への負担を軽くしたりするため、脂肪分やカロリーを抑えている。


最新動向・フード選びの傾向と隊sかう
 2000年以降登場してきたペットフードの特徴はプラスαの機能性!
 気になる症状に配慮した機能性フードをご紹介。


■デンタルケア
毎日の食事で歯周病を予防する


成犬用アイムス・ミニチャンクス(1kg/オープン価格)
成猫用アイムス・毛玉ケア(1kg/オープン価格)

■アイムス http://www.iams.com/

 1歳以上の犬猫の大半がかかっているといわれる「歯周病」。歯垢や歯石が歯に付着しそこに細菌が繁殖して、炎症を引き起こす病気だ。さらに、歯周病菌が血流にのって心臓や肝臓に至り、内臓疾患の原因になることもある、健康の“大敵”である。
 一番の予防法は、人間と同じく歯磨きをすること。ただし、小さいころから習慣をつけていないと、大人になってからでは嫌がるペットも多い。そこで、毎日の食事で、口腔内の手入れができるフードが登場してきた。
 なかでも独自の“デイリーデンタシステム”を採用した「アイムス」は、歯垢を取り除くとともに、フード一粒一粒にコーティングされたミクロ粒子が食事中から食後に至るまで働き、新たな歯石の蓄積も減らしてくれる。同システムは子犬・子猫用を除く「アイムス」全商品に導入され、
ライフステージやヘアボール(毛玉)対策などほかの機能性に合わせて選べる。


■胃腸・消化吸収
嘔吐・下痢・軟便などが気になる愛犬、愛猫に


サイエンス・ダイエット
センシティブ ストマック成犬用(1kg/1,200円)
センシティブ ストマック成猫用(1kg/1,350円)

■日本ヒルズ・コルゲート(株) http://www.hills.co.jp/

 「おなかをこわす」「吐く」…。消化器官の不調は、病気やストレス以外に、負担のかかる食事をしていることも影響する。胃腸の働きが弱ると栄養素がバランス良く消化吸収できず、代謝や免疫力が低下し、病気に対する抵抗力も落ちてしまう。日ごろからおなかの弱い犬・猫は、食事を見直してみよう。
 例えば、ヒルズから特別な健康機能に配慮した栄養バランスフードとして発売されている「サイエンス・ダイエット センシティブ ストマック」の場合、胃腸の働きを整えて消化吸収を高めることで、愛犬・愛猫の健康維持を助けてくれる。同シリーズは、そのほか<歯のケア><皮膚のケア><ヘアボール(猫)のケア>がラインナップされ、“うちの子”に合わせた機能性を選べる。


■インドアキャット
室内で暮らす愛猫のために


ピュリナ ワン<インドアキャット>(1kg/オープン価格)
■ネスレ ピュリナ ペットケア(株)
 http://www.purina.co.jp/

 猫には、ワクチンで予防できない猫エイズや猫伝染性腹膜炎をはじめ、重度の感染病が多い。こうした危険な病気や交通事故を避けるため、最近では完全室内飼いの猫が増えている。しかし、室内だけの生活になると、運動不足による肥満や、これまで自由に外で摂取できた猫草の不足などに注意が必要になってくる。
 そんな飼育動向に対応したのが「ピュリナワン<インドアキャット>」。無理なく体重維持を図るため、主原料は低脂肪、高タンパクなサーモンとカツオを使用。また、ヘアボールの自然な排出を助けてくれる繊維質を配合している。


■アレルギー対応
食物アレルギーに悩む愛犬のために


ピュリナ ワン <センシティブ>(2kg/オープン価格)
■ネスレ ピュリナ ペットケア(株)
 http://www.purina.co.jp/

 「食物アレルギー」は過去に食べたことのある食物が抗原(アレルゲン)となって引き起こされ、皮膚病などの症状が現れる。これを抑えるには、アレルゲンとなる食物を排除し、まだ食べたことのない食品「新奇タンパク」を与えることが有効だ。最近では、低アレルギーフードとして、ナマズ、七面鳥、サーモンなどのタンパク質を主原料にしたものが登場している。
 例えば「ピュリナ ワン <センシティブ>」は、サーモンを主原料に、炭水化物源は小麦を避け、米とオーツ麦を使用してアレルギーのリスクを軽減。オメガ脂肪酸を配合して、皮膚の炎症やかゆみにも対応している。


■ヘアボールケア
愛猫が苦しむヘアボール対策に


カルカントップ ヘアボールケア<成猫用>
(1kg/オープン価格)

■マスターフーズ リミテッド http://www.pet-foods.net/

 毛づくろいが原因で体内にたまるヘアボールは、通常、吐いて排出するしかない。しかし、愛猫が吐いている姿はいかにも苦しそう。うまく吐けずに消化器官内にたまると“毛球症”になることもあり、食欲不振や便秘、ひどい場合は衰弱死する猫もいる。頻繁に毛づくろいをする猫、長毛種の場合には、特に注意が必要だ。そこで、このヘアボールの排出を助けるフードが登場してきた。
 自然の食物繊維がヘアボールの排出を助けてくれる「カルカントップ ヘアボールケア」は、ライフステージ別に選べ、きめ細かな健康管理ができる。主原料がすべて自然素材なのもうれしい。


■犬種専用
それぞれの犬種に合わせた食事を


アドバンス
「チワワ専用<アダルト>」
「ミニチュアダックスフンド専用<アダルト>」
「シーズー専用<アダルト>」
(各800g/オープン価格)
*各商品、成長期の<パピー>用もラインナップ

■マスターフーズ リミテッド http://www.pet-foods.net/

 ここ数年、小型の純血種の人気が急増している。犬は犬種ごとに性質も違えば、体の特徴も大きく違うため、注意するポイントも異なってくる。例えば、人気犬種のM・ダックスフンドは、特徴ある体型のため関節トラブルや肥満に要注意。チワワ
は骨格が華奢でかむ力も弱く、皮膚や膝関節のトラブルが多い。大きな目のシーズーは眼病やアレルギー性の皮膚炎などへの気配りが必要だ。
 時代の要望に先駆けて開発されたのが「アドバンス 犬種専用」。犬種ごとの特性やライフスタイルに合わせた栄養素が配合され、毎日の食事で愛犬の健康を守ってくれる。

*この記事は、2003年10月20日発行のものです。


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