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プロに学ぶグルーミングハウツー講座





犬のシャンプーは、通常、二週間に一回程度が目安です。戸外での運動量が多く、汚れやすい季節ならもう少し早めに、 寒くて室内生活中心の季節ならもう少し遅くてもいいでしょう。
猫の場合は自分で毛づくろいもし、水を嫌うことが多いので、 短毛種であれば、お湯で絞ったタオルで体をふく程度で大丈夫です。 しかし長毛種の場合は、やはりシャンプーが必要です。
シャンプー嫌いのペットは浴室から脱走するので、ドアはきちんと閉め、 リードを蛇口につなぐなどの対策を。子犬・子猫のころから浴室で お湯遊びをさせ、抵抗感、恐怖心をなくす工夫をしましょう。






シャンプー前のブラッシング
もつれ、毛玉をしっかり取っておく

 シャンプー前のブラッシングはとても重要です。毛のもつれや毛玉があると、乾燥後も水分やシャンプーが残ってじめじめし、毛玉がどんどん大きくなるだけでなく、かゆみが出て、犬がなめたり、つめでかいたりして皮膚炎の原因になります。
 また、水をはじく綿(手芸用など)で耳栓をしておくと、水の侵入を防げます。
体をぬらす
下半身からお湯をかけていく

 シャンプーの第一歩は、お湯を体全体にかけていくことから。いきなりシャワーを出すと驚くペットも多いので、洗面器に入れたお湯を手ですくって、下半身からかけていきます。体の表面だけでなく、毛の根元、地肌に染み込ませるようにぬらしてください。
 お湯の温度は38度ぐらい。自分の腕の内側にお湯をかけて、「少しぬるいな」と感じる程度です。
シャンプー
お湯で薄めてよく泡立てる

 シャンプーの原液は直接、体にかけないように。洗面器にお湯を入れて薄め、よく泡立てるのがポイントです。
 そして、シャンプー液を手ですくい、「泡」を塗りつけるようにして、下半身からかけていきます。
洗う
地肌をマッサージするように

 体全体にシャンプー液(泡)が行きわたったら、地肌をマッサージするように、よく泡立たせながらもみ洗いしてください。 特に顔の周り、足の周り、下腹部、お尻の周りなどは丁寧に。
すすぐ
シャワーヘッドを体に近づけて

 すすぎは、シャワーかホースのお湯で、頭部からよく流してください。水流の勢いで怖がらせないよう、シャワーヘッドを体から離さずに、ごく近づけて使うのがコツです。耳の後ろ、首の周り、わきの下、おなか、足先などはシャンプーが残りやすいので、特に入念に。シャンプーが残れば、あとでかゆみ、皮膚炎の元になりかねません。
リンス
特に長毛種は忘れずに

 洗面器でリンス液を薄めて、下半身から体全体にかけてください。特に長毛種のペットはしっかりリンスすることが大切です。リンス後は、シャワーなどでお湯をかけて、よく洗い流してください。
 最後は、耳に息を吹きかけるなどして、“ブルブル”をさせます。
タオルドライ
湿気の残りやすい場所に注意

 大きなタオルで全身を包み、十分に水分を吸い取ります。また耳の中にお湯が入っていないかチェックし、よく水気をぬぐってください。
ドライヤー
毛流に沿ってブラッシングしながら

 ドライヤーは毛流に沿ってブラッシングしながら、前から後ろへ、上から下へとゆっくりと温風を当てていきます。特に耳の後ろ、わきの下、おなかの周り、足先などは湿気が残りやすいので、注意深く乾かしてください。
 ただし、プードルのようなクセ毛で、毛を伸ばして毛並みにボリュームを持たせたい場合は、毛の流れとは逆に、逆毛を立てるようにブラシを当てながら乾かします。


お疲れさまでした!


  顔にお湯をかけると嫌がるので、いつもスッキリ洗えません

   
まず、お湯を含ませたタオルやスポンジなどでよくふいてから、シャンプーの泡だけを頭やほお、口の周りなどにつけ、指先でマッサー
ジするようにもみ洗いしてください。特に耳の後ろ、口の周りは汚れやすいので要注意です。耳の中、目、鼻、口の中などに泡が入らないよう、あせらず丁寧に。
 シャンプーが終わったら、お湯を含ませたタオルやスポンジで、シャンプー残りがないように、できるだけ素早くきれいにぬぐい落としてください。


  家庭用ドライヤーでふっくら仕上げるコツは?

   
ドライヤーは設定温度が高いとやけどの恐れがあるうえ、音が大きくてペットを怖がらせやすいので、低めの温度で使用してください。
 毛流に沿ってブラッシングしながら、毛の根元、地肌まで、ゆっくりと温風を当てていきます。
 その際、ドライヤーはペットの体から少し離して、振らずに使用すること。振ると風が均等に当たらず、生乾きの部分が出やすくなるからです。根元までしっかり乾かすことで、ふっくらした仕上がりになります。


  「肛門腺絞り」って何ですか?

   
犬の肛門の左右の位置に、肛門腺という臭腺があります。そこは肛門嚢と呼ばれる袋になっており、異臭のする分泌液がたまります。たまりすぎると炎症を起こしたり、破裂することもあるので、一か月に一度程度、絞り出す必要があります。
 場所は、肛門の周りの、時計でいえば四時と八時の位置です。尾を根元から持ち上げて、もう一方の手を下から当て、親指と人差し指で上の方に押し出すように絞ってください。決してつめを立てないように。難しければ無理をせず、サロンや動物病院でしてもらいましょう。




*この記事は、2004年3月20日発行のものです。


●取材協力
大阪コミュニケーションアート専門学校 TEL.06-6536-7171 http://www.oca.ac.jp/  
同校 トリマー講師 山口美紀さん
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