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お手本から学ぶ 「ペットの撮影術」

 

 

 


ペットをもっとかわいく撮りたいのに、
ブレてしまったり、いつも同じような写真しか    
撮れなかったり…どうすればいいのか分からない!…と、
お手上げの飼い主も多いのでは?
そこで今回は、昨年、ペット雑誌「よみうりペット」で実施した
「ウチのコ自慢! ペットの写真コンテスト」の優秀作品をお手本に、
プロのカメラマンに上達のポイントやコツを教えてもらいました。


   
   
   
   
   
   
 

使いやすいカメラを買ったら、取扱説明書を片手に、どんどん撮ってみてください。
「梓」ちゃんのように、愛猫が面白い動作をしだしたら、背景や構図を気にせず、一連の動きを次々に撮っていくと、楽しさ倍増です。
(撮影:折原基久さん/梓)

 

   
   
 

やはり、犬は躍動感のある動きがいい。一緒に遊び、一緒に動いて、気分を盛り上げれば、いい一瞬に出合えます。
反対に、猫は「静」の、独特の表情やポーズに個性が出ます。「もも」ちゃんのこの表情、いいですね。猫の好きな場所、好きなしぐさ、ポーズを普段からよく観察し、「今、この時」を狙って撮ってみてください。
上(撮影:渡部小枝さん/トロン)
下(撮影:佐藤智子さん/もも)

 

   
 

少し撮り慣れてきたら、こんな写真を撮ってみたい、というイメージを膨らませてください。そのイメージにぴったりと合った写真が撮れれば、撮影もさらに楽しく、作品の味も増してきます。
この母猫と子猫の情愛あふれる写真も、「こう撮りたい」と狙っていないと、なかなか撮れません。
(撮影:大出敦子さん/紅緒&すみれ)

 

 

せっかく素敵な写真が撮れても、カメラが手ぶれすれば、シャープな写真にはなりません。
特に最近のコンパクトカメラやデジタルカメラは軽いので、まず両わきを締め、カメラを体に密着させ、両手でしっかり持ち、右手をそっと握りしめるようにシャッターを押してください。

 
 
   
 

戸外で愛犬と遊ぶと、すぐに気分が高揚して、制御できなくなる恐れがあります。そうすると、周りの人にも迷惑だし、事故の危険もあります。それに、「はい、ポーズ」の写真も撮れません。小さい時からしっかりしつけてください。
この写真は愛犬たちと沖縄旅行に行った時の一枚だとか。不安定な簡易チェアの上でもおりこうに座っているからこそ、かわいく撮れたに違いありません。
(撮影:羽鳥正美さん/はねまる&のぞみ)

 

   
   
 

上の犬と猫のツーショットは、「斜光」で陰影があり、午後の平和な家庭の良さがあふれています。
下の写真はイチョウの落ち葉の上でお父さんを待つ愛犬の後ろ姿をとらえた一枚。全体が明るく、さわやかで、幸せな生活の雰囲気がよく出ています。これらを参考に、うまく「光」を活用して撮影してください。
上(撮影:大平真由美さん/ラッキー(犬)& たま)
下(撮影:谷 沙織さん/ティアラ)

 

   
   
 

ボディボードに乗って、二匹の仲良しペアが“航海”する。「世界はふたりのために」そのもののシーンですね。
下の写真は、子猫たちを連れた母猫の“お散歩”シーン。赤目でさえ、母猫の苦労を表しているかのようです。次は花柄のカーテンなどをバックに、楽しくお花畑のお散歩シーンはいかがですか?
このように、愛犬、愛猫たちを主人公に、どんどん物語をつくって撮ってみてください。もっとも、主人公が嫌がるのに、無理して撮っても、いい作品にはなりません。
上(撮影:三浦朝子さん/さくら&どんぐり)
下(撮影:青沼敦子さん/すみれ&子どもたち)

 

   
 

家庭での生活感あふれる写真も楽しいですが、スタジオ撮影のように、布や敷物を活用して背景にこだわった、一つの“異空間”を舞台に写真を撮ってみるのも面白いですよ。
例えば、この写真。白地に黒いスポットのダルメシアンが、シマウマ模様の敷物の上で休息しているのが愉快ですね。今度は、ダルメシアン模様の敷物の上で撮影してみたらいかがですか?
(撮影:川合玲子さん/マーブル)

 

   
 

くつろいでいる愛猫に、家族の誰かが呼びかけているのでしょうか。怖がることもなく、興味津々の表情は、家族のみなさんが側にいるからでしょうね。
(撮影:木村友美さん/ジイジョ&ロオジイ)

 

   
 

「赤目」とは、カメラのレンズとストロボの位置が近く、ストロボの反射光に被写体の「網膜」の血管が写り込む現象です。そんな場合、カメラとストロボの位置を離したり、天井に光を反射させたり、ストロボを使わず、上からのスポットライトを光源にしたりして工夫します。
上の写真は、逆光なのに、うまく順光の光や上からの光源を使って撮影しているので、目がとてもきれいに写っています。
また、最近のカメラは「赤目防止(軽減)機能」付きも多いのですが、完全に防止するのは難しそうです。
(撮影:久保山由美子さん/こてつ)

 

   
 

いい写真が撮れた時、その時の撮影条件や撮影方法をよく思い出して、どこが良かったのかを再検討してください。
良くない写真の時も同じで、自分で改善方法を見出していけば、誰でも、より上手な、より楽しい、味のある写真を撮れるようになります。
例えば、「トラ」ちゃんの写真。画面左手前に毛づくろいする愛猫の表情をとらえ、背景にさり気なく、猫と同系色の花をぼかして写していて、とても印象的ですね。この写真を見直して、「腕を上げたな」とにんまりするも良し、今度は猫を真ん中に撮ろうか、と考えるも良し、です。
(撮影:小泉和人さん/トラ)

 
 
   
 

この犬は、自分から犬の置物の間に座ったとか。家の中でも、犬や猫、そのほかいろんな動物の置物やぬいぐるみと一緒に撮影すれば、自宅の愛犬、愛猫の違った一面をのぞき見ることができて、楽しいかもしれませんね。
お花、特に造花やスカーフなどを撮影の小道具にするのも、写真が華やかになってきれいですよ。
(撮影:堀口未央さん/花梨)

 

   
   
 

愛犬や愛猫にぐっと近づき、顔や姿のアップを撮ると、彼らの意外な表情をとらえることができます。反対に、戸外の風景を大きく取り入れた、“ペットのいる風景”を撮影するのも、魅力的です。
「ポッケ」ちゃん、長い髪(?)を巻いたカーラーがチャームポイントでかわいいですね。もう少し引いて撮ると、室内の家具などが写り、カーラーも目立たなくなってしまうところでした。
下の写真は、強い影が画面を区切り、水がきらめいて、ペット写真というより、風景画のような趣きがあって素敵です。
上(撮影:深川朋子さん/ポッケ)
下(撮影:若井美楠子さん/マル)

 

   
 

この一枚、きまっていますね。長毛種の犬や猫は逆光気味の光が当たると、背景が飛び、優しい、ふんわりした毛質、表情が際立ってきます。
逆光や斜光を使えば、いつも撮る写真とは画面の雰囲気も一変して、ペットの味わい深い表情を写すことも可能です。また、撮影時に少しずつ角度を変えて撮れば、愛犬、愛猫に最適な光線を発見できます。ぜひ、挑戦してください。
(撮影:井戸川 恵さん/みやび)

 


*この記事は、2005年4月20日発行のものです。


●取材協力
飯田忍写真事務所 SHI-BO(いとう忍)さん
TEL&FAX.0466-35-7386
http://homepage1.nifty.com/shi-bo/

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