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講師/写真家 山崎 哲さん
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ローアングルで、青空と雲を背景に撮る
撮影:中澤 聡一さん/ボルトツバイト(右)
一緒に飼っているのか、散歩で出会ったのか、2頭の触れ合いがとても楽しい写真です。ローアングルにして、地平線から青空を全部画面に入れ、しかも雲の位置や形も、犬の頭に重ならず、きれいにおさまっている。そして、大きな犬がドーンと構えていて、そこへプードルが寄ってきて、キスしているようないいタイミングでパシャリ。背景の空や雲の位置まで考えて撮ったとすれば、すごいです。ただし、もう少し周りをカットし、犬たちをアップにしてあげれば、さらに良かった気がします。 |
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じっとしている犬たちの 一瞬の“動き”を写す
撮影:小林 裕代さん/ラッキー&キュー
2頭は親子でしょうか。仲良く手と手を重ね、全体としてうまくひとつの形になっています。特に子犬がボールに手をかけたところが、“動き”があっていいですね。2頭が同じ方向を向いた瞬間を撮っているのもうまい。こんなふうに、犬がフセしている写真は、動きがないように思われがちですが、意外にもシャッターチャンスが大事です。それから、2頭とも広い日陰にすっぽりおさまり、周りに余分な物がほとんどないのもすっきりしていい。もし、アングルをもっと下げていれば、大きい方の犬の頭が日なたと重なり、わずらわしくなったかもしれません。 |
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犬の“会話”が聞こえてくる
撮影:mimiさん/もなみ&ここも
この写真、とてもいいです。犬の表情がうまくとらえられていて、“会話”が聞こえてくるような味がある。例えば、手前の犬が、呼びかけられて振り返り、「今、忙しいんだよ」とつぶやく。奥の犬も、ちょうどいい具合にぼけて写っていて、遠くの方で、何かつぶやいているみたい。おそろいの服がフィールドに合っていて、構図も色調もまとまりがあります。実は、ブラック&タンのダックスは、写真に撮ると、顔がつぶれがちなんですが、これは、表情もよく出ている。オリジナリティあふれる、すてきな作品ですね。 |
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“東京見物”する犬の、真剣な表情がいい
撮影:高城 弘美さん/クッキー
愛犬が船に乗って“東京見物”している、いい写真ですね。真剣に風景を見ている犬の表情がとてもよく出ていて、すごいな、と思います。犬の顔の位置や大きさもぴったりで、海辺のホテルや港湾設備などバックの景色も犬と重なっていない。それに、海面に航跡が見えるから、岸壁じゃなく、動いている船の上で撮ったことがよく分かる。全体も細部もよくまとまった秀作です。 |
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リードが語るフェレットのかわいさと暮らし方
撮影:メイトさん/クック
フェレットの“正面顔”は、本当に愛嬌があってかわいいですね。クローバーの草原に、リードを付けた散歩中のフェレットがいて、じっとカメラの方を見ている。リードとの対照で、フェレットの小ささがよく分かります。リードが、この写真のポイント。もしリードがなければ、“ワイルドライフ”になってしまいます。普通なら画面の真ん中に置きたいフェレットを画面の左隅に配し、横に長く伸びたリードでバランスをとっているところなど、お見事です。 |
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ジャンプする犬を撮るために
撮影:伊藤 充浩さん/ココ
これは、ダックスと暮らしている人はみんな撮りたくなる写真でしょうね。きっとこの人は、愛犬の跳び上がった写真を何枚も撮って、その中で、ピントも合い、うまく撮れた作品を送ってくれたのだと思います。でも、土手の下でこのアングルから撮ると、犬が跳び上がっているかどうかが分からない。そこが惜しいですね。普段から、愛犬がジャンプした時にどれくらい高く跳ぶかを頭に入れ、土手の上をジャンプさせる。そして、低いアングルで、それも横からカメラを構え、犬が空に浮かんだ瞬間を撮るようにすれば、躍動感のある、いい写真になります。 |
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発想も天気も景色もいい。ただ…
撮影:嶌野 友里江さん/すず
広い公園に遊びに行って、愛犬が一休みしたところを撮ったのでしょうか。発想はいいし、天気もいい、景色もいい。ただ、少し残念なのは、背景の山と犬とが重なっているところ。ワイドアングル(広角)の写真なので、ほんの少し、例えば30センチでも左の方にカメラを動かして撮っていれば、山が画面の左に逃げて、すっきりした構図になったでしょう。それと、犬の後方にあるボールが少し不自然。犬の手前にあれば、このボールで遊んでいたんだな、というのが分かって、もっと良かったと思います。 |
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構図的には100点。あとは顔の表情が…
撮影:大川 恵子さん/蘭
雪の野原を歩く愛犬を撮ったこの写真は、画面全体の構成がすばらしく、構図的には100点をあげてもいい出来です。逆光なのに色もよく出ています。でも、この犬は、シルエットが生きる犬じゃない。撮った人も、きっとこの犬の顔を見せたかったのだと思います。写真がデジタルなら、明るさや色補正ができます。フィルムの場合でも、プリントの仕方で顔がもう少し出てくる。犬の表情が分かるようになれば、もっといい写真になったでしょうね。 |
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花と犬をうまく対比させる
撮影:丸山 和子さん/マル
季節感があって、構図もうまくまとまっていて、なおかつ、チワワの小ささと好奇心あふれる表情がよく出ています。ワイドレンズで撮っているので、アジサイにピントを合わせても、犬にもピントが来るし、チワワの小ささも強調できる。そこまで計算されているようです。第一、犬を撮りながら、その犬をこんな隅に置いて撮るのは難しい。普通なら、画面の真ん中に持っていきがちです。その“勇気”に感心します。また、花とチワワの位置にこれだけ高低差があると、それを一緒に撮るのは、結構大変。本当に上手ですね。 |
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犬に似合った雰囲気を醸し出す
撮影:kaoriさん/ノア&アロマ
桜の下にたたずむ2頭の犬たち。画面全体がモノトーンに近い感じに仕上げられていて、それがこの犬たちにすごく似合った雰囲気を醸し出しています。場所はいいし、構図もすばらしい。ただ、少し露出不足で、パッと写真を見た時、全体が暗い感じがするのが残念です。デジタルでもフィルムでも、この程度なら十分明るさを調節できるので、明るく補正すると何倍も良くなると思います。 |
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生き生きとした犬の表情が映える
撮影:うらんさん/陸
犬のポーズもいいし、表情も生きている。右の前足がちょっと前に出ていて、動きもある。また、地面に散り敷かれた桜の花のじゅうたんが、石庭の枯れ山水のような模様になって、うまくおさまっている。ぜいたくを言えば、画面左上の、アスファルトの地面がもう少し広く写っていれば、写真にもっと締まりが出たかもしれません。それにしても、犬の表情がいい。こんな写真はなかなか撮れないですよ。 |
| *この記事は、2007年4月20日発行のものです。 |
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