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ウォーキングの基本は“いかに正しい姿勢を保って歩くか”です。最初に、皆さんが日ごろ、どんな姿勢で歩いているのかを振り返ってみてください。
例えば、つま先に力が入っているとひざが曲がり、体の重心がひざの辺りにきます。すると無意識にバランスを取ろうとしておしりが後ろに突き出て左右に揺れ、反対に肩が前に突き出てしまいます。そうして、ひざと肩にぐっと力が入ったまま、「く」の字状態で前かがみに歩くことになります。もちろん、バランスが悪いので、どうしてもひざが外向けに開きます。また、ひざから下しか足が前に出ないので歩幅が狭く、猫背でつっかえるような歩き方になってしまいます。
これではひざや腰、ふくらはぎを痛めたり、肩こりになったりしかねません。また、骨盤が外に開き、おなかに力が入らないので、ウエストが太く、脂肪がつきやすくなります。


何よりも大切なのは、毎日、正しい姿勢で立ったり、座ったり、歩いたりすることです。それだけで、おなかや腰回りがすっきりとしていき、肩こりもなくなり、背まで少し高くなっていきます。
まず両足をそろえ、背筋を伸ばし、あごを引いて立ち、おなかとおしりをぐっと引き締める。そうしてひざと肩の力を抜いて、左右のひざがそっと触れるぐらいにしてください。また、体の重心は、おへその下(指4本分ほど)にある「丹田」に置いておきます。これが基本形です。
どうです? これだけで心身ともにしゃっきりとしてきた気分になりませんか。
実際、おなかとおしりを引き締めて、座ったり、立ったり、家事をしたりしていれば、それだけで腹筋や背筋が鍛えられていきます。筋肉が弱いと、体重が直接「骨」にかかり、背骨や腰骨、膝関節などに大きな負担となり、姿勢がさらに悪くなります。
背筋を伸ばしてレッツ・ウォーク!
おなかとおしりに力を入れて!
足をそろえ、背筋を伸ばし、肩とひざの力を抜き、おなかとおしりを引き締めて立てるようになりましたか。
それでは「ウォーキング」の「第1歩」です。
まず、その「正しい姿勢」のまま、深呼吸してください。そうして、片足をかかとからつま先へとゆっくりと上げ(正確には太ももを持ち上げるように)、半歩、体の中心線上に出し、ゆっくりとかかとから地面に着けてください。この時、体重はまだ後ろ足のかかとに置いたままです。また、持ち上げた足は、ひざを上に上げた時以外、力を抜かないでください。
この「第1歩」を左右の足で何度か練習したら、改めて正しい姿勢(足をそろえ、背筋を伸ばし、肩とひざの力を抜き、おなかとおしりを引き締める)で静止してください。
これからウォーキングの練習に入ります。
ではもう一度「第1歩」を踏み出してください(体重を後ろ足のかかとに置いたまま、半歩、片足を前、つまり体の中心線上に出し、かかとからつま先へゆっくりと地面に着ける)。
前足のつま先が地面に着きかけたら、後ろ足をかかとからつま先へゆっくりと上げていきます。この時、前足の力を抜いてはいけません。また、足を上げる時、横隔膜を持ち上げるようにしてください。
後ろ足のかかとが地面から離れるのに合わせて、(後ろ足のかかとに置いていた)体重をゆっくりと前に移動させていきます。そうして、後ろ足を持ち上げた時、今度は、体の後ろ(の地面)に残るほうの足のかかとに体重を置き換えます。後はこの繰り返しです。


最初はぎこちなくて、体がぐらぐらするかもしれません。また、うまく呼吸できないかもしれません。しかし、何度も練習しているうちに呼吸も楽になり、スムーズに歩けるようになっていきます。
なお、歩いている時、いつも背筋を伸ばし、肩とひざの力を抜き、おなかとおしりを引き締めること。そして、体重は足のかかとに置くことを忘れないでください。
また、踏み出した足は、骨盤を内側に締めるように、常に体の中心線上に出してください。そうすれば外側に開きがちだった骨盤が内向きに締まっていき、太ももの内側の筋肉が鍛えられていきます。また、背筋を伸ばし、おなかとおしりを引き締める姿勢を保つのも同様の効果があります。
逆に両足の内側の筋肉が弱いと足が外側に広がり、ひざが曲がって猫背になりやすくなります(靴の外側が減りやすい人は要注意)。繰り返しますが、大切なのは体の内側の筋肉を鍛えることです。
毎日、そんなことを意識しながら生活してみてください。数週間、数か月すればその効果がはっきりとしてくるでしょう。「継続こそ力」です。

「リーダーウォーク」という言葉を聞いたことはありませんか?
リーダーウォークとは、人が犬を先導して歩くことで、朝夕の散歩を人、犬ともに楽しく、安全に、快適に行うためのものです。
そのためには、愛犬が自分勝手に走り出そうとした時や、他の人や犬に向かっていこうとしたり、ほえようとした時に、愛犬を落ち着かせたり、オスワリさせて制止できなければいけません。
つまり、必要な時、いつでも愛犬に「マテ」「オスワリ」をさせることが何よりも大切です。では、具体的にどのようにしていけばいいのでしょうか。
アイコンタクトをしてからオスワリをさせます
リードをつける時はまず犬を落ち着かせてから
最初に「こっちを見なさい」と呼びかけて、自分のほうを振り向かせ、目と目とを見合わせる「アイコンタクト」をしてください。愛犬がこちらを見たら、オスワリさせます。うまくオスワリできれば、ほめながら、素早くリードをつけます。
散歩だと分かって興奮するようでしたら、「ごほうび」を使ってでもさっとオスワリさせてください。また、散歩前に興奮して大騒ぎし、リードをつけるのが大変なら、まず室内や庭でしばらく遊び、気晴らしができてからオスワリさせ、リードをつけて散歩に出かけましょう。
しかし、リードをつけて外に出ると、すぐに走り出す犬も少なくありません。そんな場合、大声でしかったり、リードを強く引っ張ったりすれば、犬は飼い主と散歩に行くことに嫌なイメージを抱いてしまうかもしれません。しからずに素早くオスワリさせ、ごほうびをあげてください。
もし、ごほうびで効果がないのなら、ぐずぐずせず、近くの公園にでも直行してしばらく遊び、気分が落ち着いたところで、リーダーウォークの練習をすればいいでしょう。
ではいよいよリーダーウォークの練習です。これはあくまで「人が犬を先導する」歩き方です。このことをいつも意識してください。
まずコントロールしやすいように、リードを短く、しっかりと握って、愛犬を自分の体の脇につけ、自分の目指す方向にさっさと歩いていきます。この時、歩くスピードが遅いと、周りに気が散ります。また、元気な犬にとってあまり運動になりませんので気をつけましょう。そして愛犬が先に進もうとしたり、前方から人や犬が来たりしたら、興奮しだす前にさっとオスワリさせて気持ちを落ち着かせます。オスワリできればほめて、体をなでてあげてください。ごほうびをあげてもOKです。
愛犬が飼い主の号令ですぐにオスワリできるようになるまで、散歩の時、根気よく何度も繰り返してください。もし1年間、愛犬が“先導”して散歩していたら、その癖を直すのに同じ期間、つまり1年間かかると思ってください。気長に、根負けせずに続けることです。

リーダーウォークの途中、愛犬が飼い主の行きたい方向と違う方向に行きたがることもよくあります。その時、あっさりと愛犬の後をついていってはいけません。といって、しかるのも逆効果です。
そんな時は、すぐに立ち止まり、わきを締め、両手でしっかりとリードを握ってその場を動かないでください。これも根比べで、愛犬が自分の行きたい方向に行けずにこちらを振り返ったら、すぐ元の方向にさっさと歩いていきます。
どうしてもこちらに来ないようなら、まず愛犬の行きたい方向に少し歩きかけ、ついてくるようなら、そのままUターンして元の方向に進んでください。そして飼い主について歩き出したら、ほめてあげてください(もちろんごほうびもOK)。
とにかく、愛犬が飼い主について一緒に歩くことが楽しい、と感じられるようにすることがリーダーウォークの成功の秘訣です。



繰り返しますが、愛犬のしつけは、根比べです。飼い主が根負けして愛犬の好きにさせていれば、飼い主が疲れるばかりで、ドッグライフを楽しむことができません。また、通りすがりの人や犬に迷惑がかかったり、交通事故に遭ったりしやすくなります。
一方、言う通りにならないからといって、いつも怖い顔でしかってばかりだと、愛犬は、飼い主と一緒に歩くことが苦痛になってしまいます。たとえ、リーダーウォークの基本がなかなかできなくても、投げやりにならず、繰り返し、飼い主について歩くことができるまで、すぐにオスワリができるまで、気長に、大らかに練習を重ねてください。そして少しでもついて歩けたら、オスワリできたら、思い切りほめてください。
そうすれば、飼い主にほめられるのがうれしくて、あるいはごほうびをもらえるのがうれしくて、愛犬もだんだん飼い主の言う通りに歩いたり、オスワリできるようになります。
なお、散歩の目安は、元気な大型犬なら、朝夕それぞれ、ハァハァ息を切らせるほどの速度で20分ほど歩くことです(中・小型犬ならそれより少し短い時間)。そんなに速く歩けないのなら、散歩時間を朝夕1時間程度に延ばしたり、途中、公園や広場で少し激しく遊んだりして、愛犬の運動欲求を満足させてください。
| *この記事は、2008年3月20日発行のものです。 |
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