ペットのための快適生活情報P-WELL
HOMEへもどる
 
P-WELL REPORT
 
バックナンバー

いい写真を撮るコツはココにあり!「ウチのコ撮影教室」
ウチのコをもっとかわいく撮るには?
躍動感を出すにはどうすればいいの?
「ウチのコ自慢! ペットの写真コンテスト2007」の優秀作品を例に、
雑誌『よみうりペット』の「犬のココロ 猫のキモチ」で
おなじみの犬猫写真家・新美敬子さんに
“いい写真”を撮る秘訣をお聞きしました。
新美さんからアドバイス「ペットを撮るには」

最近は、デジカメがすごく普及してきて、誰でも気軽にパシャパシャ写真を撮れるようになり、プロ顔負けの腕前の人も多くなりましたね。しかし、簡単に撮れるために、被写体がいい表情、いいしぐさ、いい動きをするまで待つことができないままに撮り終えるケースも少なくないようです。
デジカメは何枚も撮れるのですから、一連の動作や表情、様々なアングルの写真をどんどん写し、どんな時に撮った写真がいいかを学ぶことが大切です。また、慌てて撮ろうとすると、背景がごちゃごちゃしていても、そこまで気が回らずにシャッターを押しがちです。あるいは、愛犬や愛猫を引き立てるべき小物のほうが目立ってしまっていることもよくあります。
撮る前に、いつも、

  • 背景はスッキリしているか
  • 色合いはどうか
  • 主役と小物のバランスはどうか

などを考える習慣を身につけてください。

講師/犬猫写真家 新美敬子さん

花や草木とともに

犬の目線に合わせた、“抜け”のいい写真

撮影:神山 隆さん/もも

愛犬の目線に合わせた、ローポジションからの撮影がとてもいいですね。背景の“抜け”具合も申し分ありません。惜しいのは、犬の体が草花の中に埋もれがちなところ。こんな時は“下駄”を履かせてあげるといいですよ。草花の下にお風呂いすのような台を置き、その上に乗せてあげれば、もっと体が上に出てきて、さらにすてきな写真になると思います。

猫の表情を生かすために、画面全体をスッキリ、クッキリとさせる

撮影:鈴木 悦子さん/キャラット

葉影に座る猫の顔に日が当たり、カメラを見つめている表情がとてもよく出ています。しかし1枚の写真として見れば、手前の草が邪魔をして、猫の体全体を見られないのが残念です。レンズと猫の間に草があれば手を伸ばして押さえながら撮れば、画面すべてがスッキリ、クッキリして、ずっと印象的な写真になるでしょう。

ウサギの存在感をもっと際立たせるために

撮影:佐藤 愛さん/新

被写体にぐっと寄って、ウサギの目線でマクロ撮影したこの写真は、顔がとてもよく見えてすばらしいですね。頭につけた花も印象的です。難を言えば、ウサギの毛色と背景の花の色が似ていること。ウサギの毛色が映えるような色の花を背景にすれば、もっとウサギの存在感が際立つ写真が撮れます。

眠り猫を撮る

熟睡する猫の目元をしっかり撮る

撮影:ぽぽにゃんさん/うん太

熟睡する猫の愛らしい表情をよくとらえています。あえて言えば、レンズの位置をやや下げて撮るとまぶたを閉じている猫の目元がもっとよく表れ、また違った表情の寝姿が撮れるでしょう。これだけ熟睡していれば慌てることはありません。カメラアングルをいろいろ変えて撮ってみてください。

明るい猫の色と暗いジーンズの色との対比が猫を際立たせる

撮影:津森 絵理子さん/チェロ

どうしましょうか、この子猫、かわい過ぎて(笑)。きっと自分のひざの上で眠ってしまった子猫を、上から撮ったんでしょうね。明るい猫の色と暗いジーンズの色との対比が猫を際立たせています。何かアドバイスを、と言われたら、子猫のかわいい手をしっかり見てみたいので、写真に写らない程度に、下から自分の指で子猫の手をそっと上に押し上げて撮影するといいんじゃないでしょうか。

寝ている猫の鼻を触るだけで、体の向きを変える瞬間が来る。その時がシャッターチャンス!

撮影:江川 裕之さん/ウメ&チビ

仲睦まじくてとてもかわいいのですが、白い体と白い体が重なって、どっちがどっちだか分からなくなっています。境目をスッキリと見せるために、猫たちの寝姿を少しスタイリングしましょう。鼻の辺りをコソコソ触るだけで、体の向きを変えたり、寝返りをうったりしますので、そのうちにきっと、体の白い部分がどちらの猫のものか分かる瞬間が来ると思います。その時こそシャッターチャンスです。

アウトドアライフを活写する

シャッターチャンスを生かし、躍動感あふれる写真を撮るために

撮影:チサさん/マル

カエルが跳ぶところを見ている愛犬を、絶妙の瞬間でとらえています。ただし、カエルが跳んだ瞬間、慌ててシャッターを押したために少し窮屈な構図になってしまい、カエルの躍動感が消えたのが惜しいです。事前にカエルが跳ぶだろうことを予測し、横長の画面にして、前方に余白を取って待ち構えていれば、もっと生き生きした場面が表現できたと思います。

いい写真だが、犬の姿の美しさが見られないのが残念

撮影:山口 敏寛さん/らん

愛犬がこっちに向かって駆けてくる様子を、地面すれすれのローポジションから狙った、躍動感にあふれた大変いい写真です。ただし、洋服を着ているために、犬の姿の美しさが見えなくなっています。今度はこの写真と同じアングル、同じシチュエーションで、洋服のないバージョンも撮ってみてはいかがですか。

犬の姿が画面に占める割合がより大きくなるまで撮り続ける

撮影:菅原 安見さん/エフィー(左)

犬たちが水辺で勢いよく遊んでいる姿を、ひとつの画面に収めて撮るのはとても難しいのですが、本当によく撮れていますね。でも、これで満足せずに、右後ろの犬が左前の犬にもっと近寄ったところを撮れば、よりダイナミックな写真になったでしょう。水の風景は、犬の足元や背景に少し写っているだけで状況が分かります。何回もシャッターを押して、犬の姿が画面に占める割合がより大きくなるまで撮り続けてみてください。

旅に心弾む犬たちの表情を撮る

撮影:長沢 孝幸さん/ノイ&うるま

ブルーの乗り物に乗る犬たちを撮ったきれいな写真で、心弾んで外の風景を眺める表情もすてきです。ただ、下から撮っているので、犬たちの目線を「下」にもらいたいですね。下から呼びかけるか、おやつを見せるかして、カメラのほうを向かせればなお良かったと思います。それと、ブルーの車体に白い雲が映ってきれいですが、ここはあえてもう少し犬に近寄って撮れば、生き生きした犬たちの表情がもっと強調できたでしょう。

顔の表情で「目は命」。いかにうまく「瞳」を撮るか

撮影:ろみさん/とまと

順光で撮っているので、犬の顔全体にうまく光が当たってとてもきれいです。少しもったいないのは、犬がまぶしそうに目を細めている点。顔の表情で「目は命」です。犬の目に光が直接入らないような角度へ回り込んで撮ってあげたら、もう少し目を大きく開けて、よりかわいく撮れたと思います。もっとも、黒い犬は、その時、顔の影に目が隠れてしまうことがあるので気をつけてください。

次へ

*この記事は、2008年4月20日発行のものです。


  Top of page ▲
<< [前の記事]